60代 スッキリ行こう🐦

還暦過ぎた!
これからも、心の向くままケセラセラ。

昨日の仙台空港

2011-04-29 16:39:28 | 震災後の日々
昨日、仙台空港に行ってきた。
母が大阪に、しばらく帰る。
この時期、仙台~伊丹便は全日空で夕方に臨時便が2便あり、
一席とれたのだ。


ターミナルの前に車を横付ける。
このあたりの道は、泥がきれいに洗われている。
ここも津波が勢いよく押し寄せた。



ここまで来る道すがらといったら・・・。

仙台バイパスを空港方面に左折して、東部道路を過ぎたあたりからの景色は、
テレビで見た灰色の世界。植栽も灰色。

道の横の空き地に数百台なのか、数千台なのか、津波で流された車がきれいに、うずたかく積んである。
航空大学校のところには、壊れた小型機が幾台も重ねてある。
他に、たくさんの瓦礫をショベルカー何台もで、うず高い山をいくつもつくっている。

空港の所まで来ると、たくさんあった駐車場は跡形もない。
うどん屋さんや、いろんなお店の残骸が風に吹きすさんでいる。
空港の海側は、津波の後、手つかずの感じ。
とても、見ていたくない。

汚泥の匂いが、風にのってくる。
信号もついてなく、おまわりさんが各交叉点で指揮をとっている。



ターミナルは、一部だけを使ってあり、トイレも臨時トイレ。
小さな場所に椅子がおいてあり、飛行機を待つ人でごったがえしている。



着いた飛行機から降りた人は、臨時バスで仙台駅へ。


いつも風が強いところだけど、
折りしも、暴風警報が出て、
強風で、外は歩けないくらいの風。

ここには、まだ荒ぶる何かがうごめいているような気がした。

圧倒的なものが支配している破壊されつくした世界に、

忽然と、空港ターミナルだけが浮かんでいるような気がする。


母を空港に送った帰り道、
泥まみれの田んぼを見ながら、
パイパス沿いの遺体安置所の看板を見ながら、

自然と下向き・・
心の底がどよ~んと重くなる。


旅の始まりには、酷な場所になったなあ。。。仙台空港。。。




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