猫に腕枕

腎不全の猫と暮らした日々+

石灰化

2005年09月10日 | 腎不全猫闘病記録
今日は6時ごろ動物病院に行った。
診察は主治医のI先生。
今日はドライだけじゃなくCAD缶も食べなかったこと
昨夜から何となくギラギラした目でご飯を催促するのに
実際あげてみると匂いを嗅ぐだけで食べないこと
それも色んな猫缶を幾つあけても食べないことを先生に伝える。
体重は3.6kgで変わらず。
まずは右手の腫れをじっくり触診。
ゆずが嫌がるのでカラーをつけての診察になった。
『かなり腫れてますね。それも固い。
 左手の方はただのイボですが、右手のこれは嫌な腫れです。
 骨の異常か、体内に腫瘍が出来てることも考えられます。
 体内に腫瘍があると足先にも腫瘍が出ることがあるんです。
 レントゲンをとりましょう』と先生。
腫瘍?ちょっと、クラっとする。
骨の異常は、ロマノフ先生も疑っていたけれど・・・。
血液検査もした方が良いということで
採血をした後にレントゲンを撮るため
ゆずは先生に抱っこされレントゲン室へ。
私は待合室で待つことになった。
ワオーーン!とゆずが鳴いているのが聞こえる。
暫くして待合室に新人の先生がゆずを抱いてきた。
ゆずにはキャリーにお戻りいただく。
かなりご立腹のゆず。ごめんね。怖かったね。

混んでいるのでけっこう待って、やっと診察室に呼ばれた。
ゆずがかなり怒っているので輸液は家ですることに。
検査結果は以下の通り。( )内は前回値。

BUN196.6(121.1),CRE11.5(8.2),
Ca11.5,IP15.0over,Na135,K4.4,Cl104,
RBC348(220),Hb4.3(2.7),MCV39.1(40.9),MCH12.4(12.3),MCHC31.6(30.0)
PCV13(11),TP8.0(6.4),WBC22800(15900),PLAT32.7(20.0)

貧血はPCV13で少し回復したが、腎数値が跳ね上がってしまった。
貧血を心配して1回170ml(1日2回)に減らした輸液だったが
この腎数値は非常にマズイので1回200mlにまた増やすことになった。
ゆずがギラギラしていたのはペリアクチンで食欲が刺激されているのに
数値が高くて気持ち悪くご飯が食べられなかったからだろう。

さて、問題の右手の腫れ。
レントゲン写真を見ると、右手の先の方にもやもやと白いモノが見える。
骨が溶けて石灰化した塊だという。
今回の血液検査結果では、リン(IP)が非常に高かったが、
このようにカルシウム(Ca)とリン(IP)のバランスが崩れ、
リン値が高くなると出る症状らしい。
先生は肺癌も疑ったので、レントゲン2枚のうち1枚は、肺の部分も入るように撮影したそうだ。
肺にも石灰化したモノができていた。
右手ほどではないが左手にも。
一度石灰化した塊を溶かすことは出来ないという。
でもこれ以上の石灰化を防ぐ薬は数種類あるそうだ。
ただ副作用が強い薬はゆずの状態を考えると使えないので
石灰化する成分を腸で吸収する(ネフガードみたいな役割の)薬を
使うことになった。この薬には強い副作用はないそうだ。
また薬が1種類増えるので、ペリアクチンはお休みすることになった。
石灰化した塊の周りは炎症が起きているようなので
触られるとやっぱり痛いだろうと先生は言う(大泣)
輸液増量でリン値が下がれば、石灰化が進むのを食い止められるので
1回200ml(1日2回)の輸液を頑張るしかない。

猫神さま、どうかこれ以上の試練をゆずに与えないで下さい。
どうかどうか穏やかに過ごせますように。。。


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ご飯:サイエンスダイエット・プロ シニア(缶)を無理に指でお勧め(約50g)
お薬:ネフガード3粒、バイトリル1/2錠、プレドニゾロン1.5錠、パセトシン1錠
輸液:ソルラクト 朝約170ml 夜200ml

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追記:石灰化については腎不全による石灰化について(10月7日掲載記事)にまとめています。

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6 コメント

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Unknown (GANBARUNEKO)
2005-09-11 16:44:25
石灰化なんて・・・そんな事も起こるのですね。

ゆずくんは本当に強い子。手だって痛いのに散歩には行くんだもん。

reiさんもそんな健気なゆずくんを見守るのは辛いと思います。



私からもお願いです。

どうかどうかこれ以上の試練を与えないで下さい。

痛くしないで下さい、苦しくしないで下さい。

お願いします。
Unknown (えてりん)
2005-09-12 10:42:05
胸が締め付けられます。。



ワタシからもお祈りしてます。

どうかこれ以上、苦しい思いをさせないでください。





アズルもガクンと食欲が無くなりました。

きっとBUNが上がっているんだろうな、と覚悟の日々です。



オットが早めに入院したら良いんじゃないか?

と言いますが、ワタシにしてみたら、

『これ以上アズルが寂しい思いをするのは嫌』vs

『ご飯が食べれるように気持ち悪いのを取ってあげたい』

と悶々としています。
Unknown (こだま)
2005-09-12 12:47:33
ゆずちゃんのリン値が下がって石灰化が止まりますように。 食欲がもどりますように。

reiさんとのお散歩がずっとずっと続きますように。



祈ることしかできないけど、いつでもゆずちゃんを応援しています。
ありがとうございます (rei)
2005-09-12 15:33:56
◆GANBARUNEKOさん

右手の痛み、歩いて痛い程ではないかもしれません。

先生に「地面に右前足つけるのを嫌がったりしてませんか?右前足だけかばって歩いてませんか?」ときかれたんですが、ゆずは普通に歩いてて全然痛そうにしてないんです。

ただ触診すると凄く嫌がってたので、上から触られると痛いんじゃないか・・って感じです。

あくまでも推測に過ぎないんですが・・。

とにかくこれ以上痛みを感じないよう、お薬と輸液で頑張ります。

いつもありがとうです!



◆えてりんさん

ありがとうございます。

昨日・今日と、ゆずはまあまあドライを食べてくれているので、輸液増量で幾分体が楽になってるんじゃないかと思います。

アズルちゃん、輸液の量を増やすか、輸液の間隔を1日置きにしているなら毎日にするとかしてみてはいかがでしょう?

毎日輸液するとだいぶ違うと思うので、1度先生に相談されると良いですよ。

出来たら入院しないで体調維持したいですものね。

アズルちゃんの数値が安定して、ご飯を美味しく食べられますように。



◆こだまさん

ゆず、昨日から少しずつドライを食べるようになっているので、輸液増量の効果が出ているように思います。

前回輸液を1回200ML入れてた時は1週間でBUNが121まで下がってくれたので、今回も何とかそのくらいまで下がってくれればと思ってます。

BUNが下がってくればリン値も下がって落ち着くのでは・・・と。

いつもありがとうございます!



はじめまして (ちーくんママ)
2008-11-02 11:34:30
リンによる石灰かについて検索していたところこちらに辿り着きました。我が家の腎不全の猫ちゃんもリンの値が高く数週間前から左前脚を地面につけるのを痛がるようになりました。レントゲンの結果石灰かだろうと言う診断でした。ゆずちゃんはあまりいたがらずに歩いてくれてたのですね。実際は痛かったのかもしれませんが強い猫サンでしたね。足に熱をもつようなことはありませんでしたか?私もリンの数値から行くと石灰かはありえるのかなぁと思ってますが詳しい症状やゆずちゃんがされた治療についてお伺い出来ればと思いコメントさせて頂きました。お目にとまって頂けたら幸いです。
Unknown (rei)
2008-11-02 13:42:12
◆チーくんママさん
ご訪問ありがとうございます。
ちーくんママさんの猫ちゃん(ちーくん?)も石灰化と診断されたのですね。
ゆずの足の腫れは触るとボコっと固い塊があるような感じで、
初めのうちはちょっと触っただけでも嫌がりましたから、きっと痛かったんだと思います。
ただ病院で診察後、数日したら炎症が治まったのか、触っても痛がらなくなりました。
熱をもってるようには感じられませんでした。
固い塊が足先から無くなることはありませんでしたが、
とりあえず体内での炎症が治まって落ち着いたのかな?と思っていました。

石灰化についてはこちらのページ↓
http://blog.goo.ne.jp/rei-and-4cats/c/6bfb1195ec83e217f0fcbcc2bb69f02e
にまとめていますが、猫ちゃんの数値が
血清カルシウム値 × 血清リン値 > 70
ですと、かなりの確率で石灰化の可能性はあると思います。

ゆずが取り入れた治療は
アルサルミンでリンを吸着することと
輸液を増量することだけでした。
というかそれくらいしか手がなかったのです。
ゆずが闘病していた頃は、石灰化について検索しても
ヒットするページが殆ど見つからず途方にくれた記憶があります。
でも、あれから3年が経ち、
腎不全による石灰化については
けっこう知られるようになったのではないかと思います。
近々レナルガードというリン吸着剤(ご飯に混ぜるタイプのようです)が
バイエル薬品から発売されるというニュースを聞きました↓
http://plaza.rakuten.co.jp/yushingama2/diary/200810020000/
医学も進歩しているはず。
ゆずの闘病時よりも良いお薬が開発されたのではないでしょうか。
一度先生にレナルガードについても聞いてみて下さいね。

たいしたアドバイスが出来ず申し訳ないです。。
でも猫ちゃん(ちーくん)の痛いのがなくなって
ちーくんママさんと日々穏やかにのんびり過ごせますようお祈りしています。


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