【パイレーツ・オブ・カリビアン 呪われた海賊たち】

すでに、あちらこちらで語り尽くしてしまった感のある【呪われた海賊たち】。
いまさら何を？と思われるのを覚悟で、再びの熱弁をお許し願いたいです。

人生には、進路を変えてしまうほどの出会いというものがあって、
例えばそれは人だったり、本だったり、映画だったりするわけですが、
まさにこの映画【パイレーツ・オブ・カリビアン　呪われた海賊たち】は、
私をジョニー・デップワールドに引きずり込んだ、記念碑的作品。
ただ、３年も前の作品ともなれば、なおさら大きな声ではあまり言えない（笑）

ここに来て様々な文献に触れて想う事は、
ジョニーの本質はこのような娯楽大作ではないということ。
変わり者、はみ出し者の役柄に惹かれて、それを好んで演じるジョニー。
ある意味ジャック・スパロウもその中の一人と捉えることもできそうですが。

脚本の内容を重要視して、誰にも媚びない姿勢を貫く様は小気味良くあっぱれで、
演じてきた数々の作品に、ジョニーならではの深みを与えてきたと思われます。

キャプテン・ジャック・スパロウに惚れて、すぐに興味はそれを演じたジョニーへと向かう。
ジョニーが、この【パイレーツ・オブ・カリビアン】にたどり着いた道を知りたい。
私が今まで知り得なかった、ジョニーの作品を味わいたい。

あるものに心奪われ落ちていく快感は素晴らしいものです


そういうわけで改めて、自分の想いを書き残しておく為の熱い感想を。

映画レビューは鮮度が命と思いますので（笑）、今日改めてＤＶＤを鑑賞。
まず、何と言っても強烈なインパクトを与える登場のシーン。
沈みかけた船のマストの上に凛々しく立つ姿。

ここで流れる音楽『The Medallion Calls』が最高に良い。

浸水した海水をかき出す作業の途中で見つけた『海賊への戒め』の晒された白骨遺体。
ジャックの、おもむろに右手で帽子を取り胸に当て、
左手で哀悼の意を捧げるそのポーズが、
瞬く間に私の心を狙い撃ち（笑）

ちょうどその時流れるトランペットの哀愁漂う旋律が、
ジョニーの見事な深い悲しみの表情と相まって、
私はすでに瀕死の重症。
これをイチコロと言わずして何と言う。

その後もジャックの言動にくぎ付け状態が永遠と続き、
見終わった時には別人に生まれ変わった私がそこにいた。

とりつかれた私がいて驚いた。本当に、びっくりした。

このような経験は初めてではなくて実は二度目。
二度あることは三度ある。
きゃ～～～次はなんだろう（笑）

好きなもの、いっぱいあった方が人生は楽しい

ついでにここでお気に入り場面のピックアップ（順不同）

●ウィルがジャックのモノマネをするシーン。すごく上手！
もっと長くやって欲しかったな～。

●『Savvy？』という時のジャックの顔。柄の悪さが眩しい（笑）

●羽付き帽子を被ったウィルとジャックが二人で取り囲まれて、
顔にかかったウィルの羽を息を吹きかけて避けようとするところ。可愛い

●二人の女にビンタを食らう顔。上手い！！

●わざと海に落ちたことにして逃げおおせて、
迎えにきたブラック・パール号を見つけてニヤリと笑い泳ぎだす顔。

●取り戻したブラック・パール号の舵を愛おしそうに撫でる手と表情。

●最後の最後に、北を指さないコンパスを閉じた時の、目と顔の角度（笑）細かい。

こうしてみると、最初も良い、最後も良い、中も良い、ということです
『全てが素晴らしい』で終わらせるにはあまりに忍びなくて、
こうしてクドクドと書き連ねております。

後日これに、『その１』という文字が加わる可能性も無きにしも非ず。なんて。

この映画はもちろん★★★★★