医療破壊・診療報酬制度・介護保険問題を考える

リハビリ診療報酬改定を考える会を中心とするメンバーのブログ。リハ打ち切り問題や医療破壊等に関する話題が中心。

診療報酬改正でスケープゴートに、再入院もままならない脳卒中後遺症患者の苦難

2008-11-17 15:15:22 | リハビリ打ち切り/医療破壊問題
診療報酬改正でスケープゴートに、再入院もままならない脳卒中後遺症患者の苦難

(週刊東洋経済http://www.toyokeizai.net/business/society/detail/AC/cdffc3c7445e7ffc734c3acc30cdaecf/より抜粋)

 東京都足立区の柳原リハビリテーション病院(藤井博之院長、総病床数100床)。同病院3階の「障害者病棟」(40床)には、介護する人がいないために自宅に戻れない脳卒中の後遺症患者や、在宅生活で機能が低下した患者が多く入院している。ところが、今回の診療報酬改定で、そうした患者が同病棟の報酬算定対象者から10月1日付で外された。

 病院の危機は、患者の危機と表裏一体だ。診療報酬点数の低い患者は病院経営を圧迫する。その結果、「不採算」の患者は行き場を失う。

 「障害者病棟には、本来の目的にそぐわない患者が多く入院している。そういった方々は、(介護保険対象で医療従事者が少ない)老人保健施設などに移っていただきたい」

 厚生労働省幹部がこう言い放ったのは07年11月。診療報酬改定を議論する審議会の席上だった。難病患者や肢体不自由児などの入院を目的にした同病棟に、脳卒中の後遺症で障害を持つ患者が多数入院している事実を取り上げ、「本来の趣旨に外れている」と同省幹部が断言したのだ。

 脳卒中後遺症患者が同病棟に流入したのは、06年度の診療報酬改定にさかのぼる。この時、長期入院患者が多い療養病床(医療保険適用)に患者の医療必要度に応じた「医療区分」を導入。寝たきりなどで介護の手間がかかるものの、医療行為が比較的少ない患者に関する診療報酬を採算割れの水準にまで引き下げた。

 医療区分導入を機に、こうした患者が多い病院は経営危機に直面。病棟の一部を、相対的に診療報酬が高い障害者病棟に転換することで経営悪化と患者の追い出しを回避しようとした。改定前の05年から2年間で、同病棟の病床数が5割増の5万床に達したことがその事実を物語る。

 ところが厚労省は、08年度の報酬改定で障害者病棟の対象患者から脳卒中の後遺症患者を除外。患者を自宅や介護施設などに移転させる方針を明確にした。が、ここでの問題は自宅に介護者がいなかったり、介護施設が満杯で退院の見通しの立たない患者が少なくないことにある。

 「介護施設を含め、脳卒中患者を長期で支える仕組みを欠いたまま、障害者病棟を大幅に見直したのは歴史に残る失策だ」(藤井院長)。
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