暁の翼

短編小説・ツイッターで呟いたネタの保管庫でございます。

夏の癒し

2016年07月25日 22時58分00秒 | ビーストウォーズネオ
ツイッターアカウントのお題にて「夏の癒し」より

ビッグコンボイ×ブレイク

クーラーが静かに稼働し、冷風が流れてくる。寝室のベッドに横になって俺は外を見る。薄いカーテンが引かれた外は太陽が頭上に輝き熱気を地上に降り注いでいる。サイバトロン戦士たるもの、暑いだの寒いだの言ってる場合ではないと思っている。が、正直なところ俺は夏はあまり得意ではない。なんせ俺はマンモスだ。暑いのが得意のはずがないのだ。こんな暑くて任務がない日は冷えた部屋にいるのがいいと思っているのは誰にも言えない。外を眺めてから俺は腕の中に視線を移す。俺の腕の中にはブレイクがすやすやと寝息を立てて熟睡している。俺の可愛い恋人だ。
「ん・・・」
髪を撫でるとブレイクは小さく身じろぎし、俺に抱きついてきた。夏の盛りだというのに抱き合ってるのは暑苦しい行為かもしれないが、冷えている部屋では何の問題もない。抱きついてきたブレイクの身体を俺はそっと抱き返した。暑いだけで体力が消耗する夏。しかし、そんな夏でも恋人とこうして冷えた部屋で昼寝をするのは最高の癒しだ。かけていた薄い布をブレイクに掛け直して俺はブレイクの髪に鼻先を埋める。ブレイクの白銀の髪からは微かにシャンプーの香りがしてきた。可愛い。こうも幼いトランスフォーマーに心酔してしまっているのは俺らしからぬことだと思いつつ、悪くないと思っている俺もいる。ワンマンズアーミーとして宇宙を駆け回っていた頃とはまた別に今は楽しいから。そんなことを考えながら俺も昼寝をしようと瞳を閉じる。昼寝をしたから今夜は夜が更けるまでブレイクと接続することができそうだ。

先生の癒しはブレイクという話。