九州バイク漫遊記(ブログ版)

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九州北部豪雨を考える

2017年07月09日 | 気象・天体

お久しぶりです。九州は5日の豪雨で甚大な被害が出ている場所があります。

我が家から日田や朝倉は50kmくらいしか離れていない場所ですし、

よくツーリングで通る場所だったんでかなりショックです。

実は前週の日曜日に東峰村や朝倉や添田、日田に遊びに行っていたんですよ。

 

 ここは猿飛甌穴群。山国町草本にある清流がきれいな場所です。

この地域もがけ崩れが発生しているという報道がありました。

八丁峠。今は通行止めになっています。

馬見山、古処山方面を英彦山方向から望みます。

今回はこの山の向こう側で被害が多発しました。

 

ところで、今回の大雨の原因は線状降水帯が発生したといわれています。

レーダの通り、ちょうど佐賀県境のあたりから雲が立ち上がり、発達しながら東側に流れていきました。

わかりやすいように画像を加工しましましたが

雲の発生源のあたりは山が切れていて、南側からの気流と北側の気流が流れ込みぶつかる場所で

日常的に雲ができ、よく雨が降る場所です。

でも、この地域では日常的に起きていることですから、

これだけなら、仮に線状降水帯ができてもここまでの被害にはならなかったはずです。

 

 

実は前日の7月4日(火)九州を小さな台風3号が横断しました。

私はこの台風が100mm/h超の雨を降らした張本人だと思っています。

この時、日田や朝倉はあまりにも小さな台風の上、進行方向の左側のためほとんど雨も降らず、

風も吹きませんでしたが

実は、この時、気圧の低下により気流の道(溝)ができてしまったみたいです。

これが大型台風だと広範囲の大気をかき混ぜるのでまた状況が変わっていたと思います。

翌日台風の通った跡に、南からは湿った暖気と北からは寒気が流れ込みました。

さらに梅雨の時期、雲ができやすい地形が相まって今回の悲劇が発生したと考えています。

6日以降、台風3号通過した後の溝は埋まり、直接影響は薄まりましたが、

南からの大量の湿気は残っていますし、昨日も熱帯低気圧が近づいていましたので

今しばらく九州の大雨には警戒が必要です。

 

 

最後に、7月5日(水)夕方の空の様子です。場所は鳥栖。

ちょうど雲が立ち上がっていたところです。

ちょうど写真の左側で雲が湧き出していました。右奥の朝倉方面に向かう途中で雨が降り出し、

写真の端は空が真っ黒になってしましました。

ここから見る朝倉方面の雲はまさに壁。壁の外側は青空が出ている場所もあったんですけど

まさに異様な光景でした。

皆様の場所も梅雨末期の雨には気をつけましょう。

それと、美しい景色、日常生活が1日も早く復活することを願います。

 

 


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