ゆうわファミリーカウンセリングルーム新潟/東川 新潟市西区 臨床心理士 赤坂正人   

こころの心理相談で臨床心理士による公園カウンセリング、訪問カウンセリング、面会交流の相談・援助などを行なっています

ある父母同席による別れた親子の面会交流の事例-「だんご三兄弟」の「意味のある偶然」がつくりだす不思議さ

2017年05月04日 | 子どもと親とおとな
 もう20年くらい前のことです。
 面会交流の試行をした時に、当時、子どもたちに大人気だった「だんご三兄弟」が大活躍をした事例がありました(事例はプライバシーの保護のために個人が特定できないように変えてあります)。
 しばらく子どもさんと会えなくなっていたお父さんからの要望で、2人の小さな女の子の子どもさんとお父さんとの面会交流の試行を行ないました。子どもさんが小さいのでお母さんも一緒でした。
 当時はまだ専用の部屋などがない時代で、会議室にカーペットを敷き、真ん中にいくつかのぬいぐるみや絵本などを置いただけのシンプルな場所を用意しました。
 最初に、お父さんに入室してもらいスタンバイ、少しして女の子2人がお母さんと入室しました。
 お父さんが「こんにちわ」と声をかけますが、女の子たちは背を向けて無視、立ったままで固まっています。
 仕方がないので、とりあえず、お母さんと女の子たちにもカーペットにすわってもらいました。
 少しして、上の女の子がぬいぐるみや絵本に気づき、なにやらお母さんに教えています。
 すると、下の女の子が、興味津々と、果敢に(?)ぬいぐるみのところにいきます。そして、「だんご三兄弟」のぬいぐるみを持ちます。
 その時、なんと、「だんご三兄弟」の一番下の弟のだんごがはずれて、(ここが不思議で、すごいことなのですが)、お父さんのところにちょうどころがっていきます。
 お父さんが、弟のだんごを持って、「○○ちゃん、おいで」と誘うと、下の女の子はお父さんのところに行って、だんごを受け取ります。そして、お父さんにだっこをしてもらいます。
 それを見て、上の女の子も絵本を持ってお父さんのところに行き、「パパ、よんで」とおねだりをして、穏やかな交流が始まりました。
 このように、面会交流の試行をしていると、不思議なできごと、「意味のある偶然」に出合うことがよくあります。
 面会交流だけでなく、遊戯療法の本を読んでいても、そういう記述にたまに出合います。
 心理学者のユングはこういう偶然を「意味のある偶然」と名づけています。
 心理療法がうまくいく時には、こういうことが時々起こるようです。
 世の中には本当に「神さま」がいるのかもしれませんし、みなさんのがんばりが宇宙を少しだけ動かすのかもしれません。 
 あまり非科学的なことをいうとあやしがられそうですので、今後、科学的なエビデンスを求めて勉強していこうと思います。
     
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