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瀬尾まいこ『僕の明日を照らして』(2010、筑摩書房)を読んで-村上ワールドとの共通性を味わう(再録)

2017年06月18日 | 小説・エッセイを読む
 2011年秋、私は当時も村上ワールドに夢中になっていたようで、そんな中で瀬尾まいこさんのこの小説にも感心をしたらしく、ブログが残っていました。
 参考までに再録します(一部を修正しました)。
    *  *  *
 あいかわらず村上ワールドを読んでいます。
 最近は『羊をめぐる冒険』(2004、講談社文庫)や『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』(2010、新潮文庫)などなど…。
 『羊をめぐる冒険』は久しぶりにきちんと読んだのですが、舞台が札幌だけでなく、私のふるさとである旭川もちょこっとだけ出てきていることに気づいて嬉しかったです。
 さて、瀬尾さんですが、こちらも村上さんに負けずに面白かったです。
 『僕の明日を照らして』は虐待を扱っていて、かなりシリアスな内容ですが、瀬尾さん特有のユーモアと優しさがあちこちにちりばめられていて、読んだあとにほのぼのとした気持ちと少しの勇気とたくさんの元気がもらえる本でした。
 瀬尾さんの本は『卵の緒』にしても『幸福の食卓』や『天国はまだ遠く』などにしても、いずれも哀しさの中に独特のユーモアと優しさと温かさとそして小さな希望が描かれていて、このあたりは少し質が異なるものの村上春樹との共通点があるような気がします(作風はだいぶ違いますが、何か根本にあるユーモアの感覚みたいなものが似ているような気がしますが、どうでしょうか?)。
 今後も注目をしてゆきたい小説家の1人だなと思いました。
 今日もいい小説が読めて、おしいい晩酌が楽しめそうです。
 

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