ゆうわファミリーカウンセリング新潟 (じーじ臨床心理士・赤坂正人)     

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「そして親になる」「親になる覚悟」-「おとな」の親になるために

2018年01月09日 | 「おとな」の親を考える

 たぶん2016年ころのブログです

     *

 「そして親になる」

 何年か前に似たような題名の映画がありましたね。

 そうだと思うのです。「親」になるには、それなりの「自覚」や「覚悟」が必要なのだと…。

 もちろん、動物学的な親には子どもが生まれればなるのですが、心理学的な「親」とか人間学的な「親」になるには、盲目的でない、しかし、無償の「愛情」とそれに加えて「自覚」や「覚悟」がいるようです。

 以前、家庭裁判所で仕事をしていた時に、子どもの調査の重要性が叫ばれたことがありました。

 子どもの意思、子どもの気持ち、子どもの本音を調査しろ、とよく言われました。

 ごもっともなことなのですが、しかし、ことは簡単ではありません。

 なぜなら、子どもは(虐待でもない限り)両親のどちらもが大好きですし、どちらもが大切な存在だから、どちらかを選ぶなんてことは困難だからです。

 子どもはできれば両方の親と一緒にいたいし、愛されたいのです。

 おとなはですから、そういう方法を可能な限り考えなければなりません。

 そしてその時にも、親には「おとなの親」としての「自覚」や「覚悟」が重要になります。

 盲目的ではない、子どものことを考えた、自己抑制的な「おとなの親」の判断が大切になります。

 それが「親になる」ということではないかと思います。

 親は子どもがいるから親なのではなく、(立場の弱い)子どものことを考え、守り抜くからこそ「親になる」のです。

 子育てはたいへんなことですが、だからこそ、親は「親になる」チャンスを与えられているのだと思います。

 感謝とともにある日々を送りたいと思います。  (2016?記)

 


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2 コメント

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おはようございます (tempo1078)
2018-01-09 05:25:53
生物学的な親には
簡単になれますが・・・

離婚問題などで、
人間としての親は難しいですね。

子供の人権や幸福を最優先して
考えなければならないでしょう。

DVその他、
離婚のいざこざが増えていますね。

妊娠中に離婚とか・・・
結構、こういう例もありますよ。

一人で育てる・・・
なんて殊勝なことを言う妊婦もいますが、
実の親や社会の援助がなければ、
いずれ、そういうのは破綻ですね。

中には
産んだらすぐに乳児院に預けるなんて
親としての責務を放棄する女性もいます。

とでもない時代です。
親にも事情はあるにせよ (どさんこじーじ)
2018-01-09 06:30:48
親も人間である以上、いろいろな事情があるのはわかるのですが、しかし、さらに弱い立場の子どもは守らないといけません。
子どもを守るためなら、親はたくさんの力が出ますし、そうすることで本物の親になるのだろうと思います。

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