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山中康裕『少年期の心-精神療法を通してみた影』(1978,中公新書)を再読して-クライエントの「窓」を大切にすること

2017年07月13日 | 精神療法に学ぶ
 精神科医で心理療法家の山中康裕さんは,私が40年くらい前に心理臨床の仕事についてすぐに,偶然,『少年期の心-精神療法を通してみた影』(1978)という本を読んで感銘を受け,以来,今日まで,山中さんの本を読ませていただいたり,お話をお聞きしたりして,勉強をさせてもらっています。
 山中さんはとても熱い先生ですが,学問的にも深く,尊敬できる先生のお一人です。
 その山中さんが,よくカウンセリングでクライエントの「窓」を大切にすることについて述べられています。
 カウンセラーがクライエントとなかなか心理的な関係を深められない時に,クライエントの得意なこと,こころの「窓」になるようなこと,に気づき,そこを大切にすることが関係を深める第一歩になるというお話だと思います。
 箱庭でも,絵でも,詩でも,音楽でも,クライエントさんが大切にしているものは何でもいいのですが,カウンセラーもそこを大切にすることで,おおげさにいえば,人と人との出会いが生まれ,関係が深まり,それが治療的になるのだろうと思います。
 山中さんの「窓」への興味の広さ,深さは,すごい,の一言につきますが,私たちも少しくらいならその真似ごとができるかもしれません。
 また,クライエントのこころの「窓」を大切にするためには,私たちの自身のこころの「窓」も日頃から大切にしておく必要がありそうです。
 いいカウンセリングができるために,自分自身もこころ豊かに生きていたいとつくづく思う毎日です。
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