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村上春樹『女のいない男たち』(2016、文春文庫)を読んで-大人が味わう不思議な小説たち(再録)

2017年11月26日 | 村上春樹を読む
 村上さんの短編集『女のいない男たち』の文庫本を読みました。
 単行本は2014年に出ましたので、3年ふりの再読です。
 いつものことですが、年のせいもあって記憶力が低下しており、あらすじをかすかに覚えている作品もありましたが、ほとんど初めて読むように(?)、新鮮な気持ちで読みました。
 不思議な味わいの小説が多いです。
 そして大人が楽しめる小説だと思います。
 じつは今、河合俊雄さんの『村上春樹の「物語」-夢テキストとして読み解く』(2011、新潮社)を再読中で、その中で河合さんが、村上さんの小説はあまり分析をしても意味がなく、純粋に味うことが大切、と指摘をされているので、そんな中で感想を述べることはやや難しいのですが、この短編集は、読むとどんどん「不思議な」感覚の中に入っていくような気がします。
 個人的には、どさんこの女の子が出てくる「ドライブ・マイ・カー」(雑誌に連載当時、ある町にはなにもない、という表現が問題になりましたが、今や何もない大自然ということが逆に大きな意味があると思うのですが…?)や魅力的な若者たちが出てくる「イエスタディー」、そして、大人の味わいの「木野」などの作品が好きですが、いずれの作品も大人の男女の姿や内面をとてもうまく描いているように思います。
 そして、村上さんの文章はやっぱり本当にうまいな、と感心をします。
 深い思いが、最高の文章にのって、うまく表現をされているような印象を受けます。
 何度もじっくりと味わうことで、おそらくは読者のかたがたも人生の深みを味わうことができそうな短編集のように思います。
 これからもていねいに、深く味わいながら読んでいきたいと思います。
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