ゆうわファミリーカウンセリング新潟/東川  臨床心理士・赤坂正人 新潟市西区      

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精神科デイケアの音楽鑑賞の活動に参加して考えたこと-別れをこころから悲しむことについて-精神科デイケアでの経験・4

2017年07月15日 | 心理臨床を考える
 精神科デイケアでの活動を続けさせてもらっています(メンバーさんやスタッフのみなさん、ありがとうございます)。
 最近、音楽鑑賞の活動に参加していて、ふと考えました。
 メンバーさんは楽しい歌やにぎやかな歌、恋愛の歌など、さまざまな歌を選んでいらっしゃいます。
 しかし、私はなぜか、別れの歌が多いな、と気づきました。
 小田和正、財津和夫、かぐや姫、吉田拓郎などなど。
 なぜなのでしょう(?)。
 若いころに失恋や片想いが多かったせいでしょうか(?)。
 そんな私が家庭裁判所で働いていた時に、離婚や親権などをめぐって争う人たちをいっぱい見てきました。
 そういう時、当事者のみなさんは、相手が悪い、相手のせいだ、と相手のみを攻撃したり、非難したり、恨む姿ばかりでした。
 その姿は幸せからはとても遠いものでした。
 精神分析では、悲しみをしっかりと悲しめないと、恨みや怒りが生ずると説明します。
 別れの悲しい時には、できれば悲しみをじっくりと味わうことが必要なようです。
 私たちは、別れの時に、ついつい相手ばかりを攻撃しがちですが、別れの名曲にはそういう姿はなく、じっくりと悲しみをかみしめているような歌が多いと思います。
 そういう歌に触れることで、非難や怒りや恨みの気持ちが小さくなっていくような気がします。
 よき別れの歌を聴くことは、自分の汚れたこころをきれいにしてくれるのかもしれません。
 これからも悲しみをじっくりと悲しめるような歌を聴いていきたいと思います。
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