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田中千穂子『障碍の児のこころ-関係性のなかでの育ち』(2007、ユビキタ・スタジオ)を再読して-ユーモアの力に学ぶ

2017年06月16日 | 子どもの臨床に学ぶ
 田中千穂子さんの『障碍(しょうがい)の児(こ)のこころ-関係性のなかでの育ち』(2007、ユビキタ・スタジオ)を再読しました。
 この本もずいぶんいい本なのにかなりのひさしぶりで、自分の勉強不足を反省させられます。
 この中では、知的障碍で何らかのご事情から困難に陥ってしまった人たちへの田中さんの心理相談などの援助の様子が描かれています。 
 かなりの事例が描かれ、その困難さを障碍者の人と一緒に少しずつ解決をしていく、あるいは、馴染んでいく田中さんの粘りとていねいなアプローチは感動的です。
 また、何かとたいへんなご家族にもていねいにより添う田中さんの姿もすばらしいです。
 そして、それらの援助活動の底には、やはりユーモアの力の大きさを感じさせられる場面が数多く描かれています。
 たくさん学ぶべきところがあった中で、今回、私が一番、すごいと思ったのは、ある障碍者の女の子とのプレイセラピーの中で、女の子がカウンセラーの田中さんを刀で切り刻むというプレイをした時に、田中さんがその凄惨な場をユーモアで笑いに変えようと、手足をわざと間違えて再生し、プレイルームを笑いの場に変えてしまい、再生の物語に変えていくというプレイをしたところでした。 
 どんなに苦しい場面であっても、ユーモアで切り抜け、生き残り、クライエントを守るという治療者としての田中さんの姿に感動しました。
 あらためてユーモアの力のすごさを考えさせられました。
 もっともっと勉強と経験を積み重ねようと思います。 
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