インプロヴィゼーションの彼方に

人生ヨウスルニインプロヴィゼーション

david sylvian / blemish

2005-03-22 00:42:38 | 今日の一枚
本日横浜HMVにてdavid sylvianの2003年リリースのアルバム『blemish』を購入。
david sylvianは好きなミュージシャンの一人で、元JAPANという英国のニューウェーブを代表するバンドのヴォーカリスト。当時中性的で独特な歌唱とメイクで、実は一時のジャパニーズビジュアル系達には結構影響を与えたのではないかと思われるが、JAPAN解散後ソロ活動~現在に至る彼は、経験とともに渋みの増しすぎた非常に深みのある『声』が魅惑的で、『声』だけでいろんな感情(むしろ無感情?)を含有した空気を生み出すことのできるすごいヴォーカリストだと勝手に思う。

1998年リリースの前作『dead bees on a cake』は、その年のマイ・ベスト・アルバム・オブ・ジ・イヤー・ランキングTOP3内にはランクインしたくらいのオススメすべき傑作だった。
本作『blemish』も発売と同時に購入を考えていた期待の一作だったが、発売当初視聴した内容があまりにもカゲキに感じたためすぐには買わず、気になるけど近づかない、今の自分をもっと高めてからだ、そんな距離感を保ちつつ機を伺い今日になってようやく一線を越え、購入。まるで恋の駆け引きである。

で何がカゲキかというと、音の最前線を探り続け深化し続けている前衛即興演奏ギタリスト、derek baileyとの競演である。到底凡人には理解できない演奏なのである。怖いものみたさで聴くという行為を当てはめがちなデスメタルほどのポピュラリティーすら持たないのである。

ピキーン、ポキッ、  コン、    ポロロロ、 ジャーン、、キーーン。パキッ♪   ポ

こんな具合ですね。
使い古されたJAZZやCLASSICやポップやロック、それら既成イディオムを時間軸を徹底的に排除し、
徹底的に音響のみを突き詰めて、誰も聞いたことのない音、自分すら聞いたことのない音を探求されているのですね。ものすごいミュージシャンシップ。これ全部わかってないとできない。
そんな音響をバックにdavid sylvianが深く歌います。音響快楽追求音楽エレクトロニカのとある方面の終着駅ということでしょうか。一日じゃよくわからんので今後聴き続けてみたいと思います。
デレク・ベイリーのギターいい音してます。音。音聴きたい人はぜひ挑戦してみてください。


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