糖尿病:中小企業、患者割合高く 経過観察、約7割「何もせず」−−調査(毎日新聞)
従業員300人未満の中小企業に勤める人ほど、糖尿病患者の割合が高く、企業側から従業員に対する検査や指導などの働きかけも少ないことが、独立行政法人労働者健康福祉機構の研究班(班長=佐野隆久・中部労災病院副院長)の調査で分かった。企業の規模や取り組みによって、有病率に差があることが判明したのは初めて。研究班は「勤務と治療の両立を後押しする仕組みが必要」と話す。
調査は、昨年から今年にかけて愛知県内の企業323社に実施した。従業員が50人未満の小企業、50〜299人の中企業、300人以上の大企業に分けて解析した結果、1000人あたりの糖尿病の従業員の割合は、大企業39・4人、中企業47・0人、小企業63・0人と企業規模が小さいほど高かった。また、大企業の約6割は、定期健診で経過観察が必要になった従業員に定期的な検査や指導をすると答えたものの、中小企業の約7割は「何もしない」との回答だった。
労働安全衛生法に基づき、大企業の多くは産業医が常勤する一方、中小企業の大半は、非常勤か不在だ。中小企業では、平日は受診しにくいなど治療継続が難しく、勤務と治療の両立に苦労する人が多いとみられる。
中小企業と大企業で生涯年収に大幅な差が出てしまうのは、よく知られた話と言うより常識のようなものなのかも知れませんが、いざ調査してみると糖尿病患者の割合でも結構な差が観測されたようです。おそらくは糖尿病に限らず、多種の疾病に関しても同様であろうと推測されます。なんだかんだいって勤める企業の規模によって差は出てくるもの、給与は元より福利厚生や雇用の安定度合いや休暇日数などでも大企業と中小企業、零細企業とで差は大きい、これに加えて従業員の健康管理の面ですら企業規模による格差が見られるですから、まぁ企業選びは大切ですね。選ぶ余地がある限りは大企業を選ぶべき、それが間違いのない選択と言えます。中小企業勤めで健康を損ねてから後悔しても遅いですよ!
有病率に差が生じる原因については引用元記事でも伝えられているところで、大企業であれば定期検診だけで終わらず後々のフォローがある一方、中小企業は7割が「何もしない」とのことです。自社の従業員の健康管理に取り組む意思のある企業もあれば、健康管理は自己責任とばかりに何もしない会社もある、おそらくは従業員が通院などで会社を休むことに非協力的な職場も多いことでしょう。そしてデータとして従業員の健康に配慮しない会社は中小企業に多いことが明らかにされているわけです。不祥事でも労働問題でも、どうしても名前の売れた会社(≒大企業)が槍玉に挙げられることが多いですけれど、より雇用主として悪質なのは中小企業の方であって、少なくとも相対的には大企業の方がマシと言えます。
一口に大企業、中小企業といってもピンキリで、中小でも優良な企業もあれば大企業でもいわゆるブラック企業は多々あります。故に「大企業でなくとも優良企業は存在する、中小企業に目を向けろ」と説くコンサルタントの類いは後を絶たないわけです。ただ、それは個別の企業を見れば例外が存在することを示すのみであって、中小企業全体、もしくは大企業全体に当てはまるものでは決してありません。冒頭の引用記事からもわかるように、どうしても全体像で見てみれば大企業と中企業、そして小企業の間には越えられない壁があるのです。例外的な「当たり」を引くことを望んで中小企業に応募した先は、当然のように失望が待っていることでしょう。
特に中小企業の見せかけ上の求人倍率が高くなっていることもまた、コンサルの妄言を産む土壌ともなっているのですが、企業規模に見合わぬ大量もしくは頻繁な求人には注意が必要です。企業規模に比して不自然に多くの求人が出ていると言うことは、それだけ人員補充の必要性に迫られている、すなわち人が次々と辞めていく/辞めさせられる職場であることを意味します。数年前まで、この手の企業が求人を出すのは専ら中途採用向けだったのですが、近年の超・買い手市場の元でブラック企業でも新卒の大学生を簡単に獲得できる環境が整いつつあるため、ブラック企業が新卒市場に進出するケースも目立つようになりました。とりあえず前途ある若者はこのような企業を避けるため、なるべく安全な大手を探すべきでしょう。ブラックなら、後からでも就職できるのですから。
企業規模は小さくとも優良な企業というものは確かに存在するのですけれど、では大手企業を捨てて中小企業を狙うようになれば、そういう優良企業に就職できるのかと言えば、当然そんな簡単な話にはなりません。私の知る範囲でも、特に近年はニッチな業界で仕事をしていることもあって「世間一般では無名だが実は世界レベルでシェアを持っている企業」みたいなところと取引することが多いのですが、どこも採用には積極的ではありません。優良な企業であるが故に、人が辞めない/辞めさせないので人員補充を急ぐ必要がないのでしょう。逆に担当者がコロコロ変わる、いつも電話越しに怒号が聞こえてくるようなヤバイ会社との取引もありますけれど、こういう会社は採用に積極的です。もちろん、中途採用もやってます。理由は言わなくてもおわかりいただけますよね?
中小でも優良な企業はありますが、決して中小企業=優良企業ではありません。あくまで例外的なものが存在すると言うだけです。そして全体像を均してみれば、給与などの待遇面だけではなく、あろう事か健康管理においてすらも大企業>中企業>小企業なのです。もし業界に精通しており外から見ただけで会社の内部事情を見抜けるつもりなら、中小企業の中から「例外」を自分の手で探り当ててみるのも良いでしょう。でも、普通の学生にそれは無理な要求だと思います。会社で働くのはこれからという新卒者に、嘘で塗り固められた求人票の中から実態をイメージすることを求めるのは酷でしょう。未来ある新卒者に博打を強いるようなものです。むしろ新卒者には安全な道をこそ勧めるのが親心というものではないでしょうか。「可能な限り大きな会社を選んでください」それが私から新卒者へのアドバイスです。大企業であれば間違いは少ないですし、大企業から中小企業に落ちてゆくのは簡単です(逆は至難と心得てください)。何より大企業に入れるチャンスは新卒であってこそ得られるもの、新卒であるうちは大企業に拘ることをおすすめします。











でも、それだと余計に大企業の競争率が上がって、不採用者が増えるばかりですよね。
大企業(特にB2C)には興味がなく中小企業戦で行こうかと思ってましたが、大企業勤務の利点を考えると、考えてしまいますね。
そうですね。
経済紙や論壇の流行として、中小企業に目を向けさせるような言説はよく見かけます。
ただそういうときに親が言ってたのはまず、人数と厚生年金があるかないかがポイントだと言ってました。
実際リクナビで大量募集している規模不明な会社は人数が少なく、また厚生年金も保障されていないケースが多々散見されました
これは将来的にまずいな。鵜呑みにしたらまずいな、と
だからまず人数が多い会社に絞ろうと思います。
それこそダメな会社は早く淘汰された方がいいので選ぶ側の責任として選別していく・・・ことでブラックが消えてくれることを期待して(笑)
年末やっと資格が一つとれたので弾みにエクセルの資格を取って安定企業に勤めようと思います。
新年早々、良エントリを見れて幸ありという感じです。
princessmiaさんの仰る「みんな」って誰ですかね。親御さんとか先輩とか先生とか、princessmiaさんのことを大事に思っている方だったら、まぁ大企業を勧めるでしょうね。逆にコンサルとか学生をカモにしたがっている人は、挙って中小企業を勧めているものですし、一般の人がニュースサイトや経済誌上で目にする「みんな」とはそういうものです。いずれにせよ、新卒者が安易に中小になだれ込めば、採用側を甘やかすだけ、「この程度の待遇でも大学新卒者が採れる」とつけあがらせるだけです。それは巡り巡って、就職希望者の首を絞めることにもなるでしょう。
>やすさん
新卒者向けの求人サイトに載っているのはそれでもマシな方で(でも迷惑電話で有名な押し売り系の会社も載っているので騙されないでくださいね! 「コンサルティング営業」とか言う触れ込みは特に危険ですから!)、ハローワーク掲載の求人とかだと、本当にヤバイのが多いですから。とにかく可能な限り、大きな会社を選ぶのが無難だと思います。新卒がダメな会社を「選ばない」ことで、せめてダメな会社に「このままでは人が集まらない、待遇を改善しなければ」と、思わせるようであって欲しいですし。
常識をぶっ壊した者が博識だ、なんて妙な幻想を持っている人達が多いのも事実です。
「学歴」というとすぐに悪者扱いされますが、実際高学歴のほうが生涯賃金が大きいのは隠しようのない事実です。
ところが日本人は「頭が良くて高い偏差値の学校に進学する若者は精神が歪んでいて、暴走族とかやっている若者のほうが実は心がキレイ」などという「ドラマ」を欲しがるのです。
あと不祥事を起こすとすぐに叩かれるのが公務員でして、「役所は犯罪の温床」なんて週刊誌の記事が並んだりするわけですが、公務員の年間の犯罪率は1000人あたり0.3人で全業種の中でも最も低いんですね。
難関の試験を通り、社会的にも高い倫理性を求められる職業が犯罪は起こしにくい・・・まあ当たり前の結果なわけです。
このあたりマスコミの報道の誘導が、おかしな偏見を持たせる原因とも思えるのですが・・・。
逆説じみたことを言う風を装って、その実派流行の言動を受け売りしているだけの代物も多いですからね。メディアに顔を出したがるコンサルが、やたらと中小を勧めるのもその類と言えます。ちなみに学歴もさることながら「経済的豊かさ」も同様の気がしますね。「貧乏な方が心は豊か」的な発想があって、それが美談として貧困の正当化や押しつけに使われたり。まぁ馬鹿げた話です。
大企業の好待遇を歌うメディア報道も「みんな」に入ります。
そうなってくると、これらの企業に入るために上位ランク大学(東大、京大、早稲田大とか)に受験する人が未だに多いのが頷けます。
(上述以外に、箱根駅伝に出ている選手も所属大学がそれなりに難易度があるため大企業への応募に有利なほうだと思います。)
この毎日報道を機に、低ランク大学の統廃合をおこなってくれればいいんですが。。。
やりたい仕事としてパソコンを使った仕事を選んだのに、自分が好きな自作系で起業なんて考えませんよ。
仕事は趣味とは違いますし、生活していく上では嫌でもやらなければならないのが仕事なわけですし・・・困りましたよその親戚の人には、本当に
では大企業を勧めるお知り合いは善人ですので、仲良くしてください。少なくともprincessmiaさんの不利になるようなことは勧めない人ですから。ちなみに「好待遇を唄うメディア」は別に大企業を勧めてるんじゃないと思いますよ。むしろ不当な厚遇だとしてバッシングをかけようとしているんじゃないでしょうか。
>あずにゃんさん
なんだかんだ言って相対的には大企業の方が働く人を大切にしていますよ。それだけ、中小が酷いということでもありますが。一方で「低ランク大学の統廃合」というのはどうですかね、何となく馬鹿にされているようですが、企業は大卒を求めるものなのですから、それに応じた大学は必要です。「低ランク」と呼んで一部の大学を否定するなら、まずは大卒であることを前提とする(たとえばユニクロのような)保守的な企業に潰れてもらうことが先決じゃないでしょうか。
>やすさん
その親戚は無責任な人なので無視した方が良いと思います。起業なんて大博打ですから、やすさんの人生を賭に投じてしまうなんてとんでもないことです。安易に他人に起業を勧める人も多いですけれど、そういう人は他人事だと思って起業のリスクを真剣に考えていないだけです。
加えてリスクを考えないのは馬鹿か間抜けのすることだとも。
営業の仕事が人を変えちゃうんですかねぇ。
全能感というか、自分ではなんでもできると勘違いしたような・・・
成り上がり社長にもこういう人いますよねぇ。
で弱者をネオリベ理論(お前の努力が足らないからだもっと効率を、人脈を!)でフルボッコにするという・・・
本当に起業ってのはギャンブルみたいなものですから、親御さんからすれば「我が子に起業を勧める人」=「我が子をギャンブルに引きずり込もうとする人」みたいなものなんでしょうね。まぁ、(起業を平然と勧めるような)他人に対する無責任さも、現代における社会人としての適性なのかも知れませんが。
>まちえさん
今も求人は営業が多いですね。ハローワークの人も熱心に勧めるのが営業ですし。それだけ、人が辞めていくのが早い職種でもあり、かつ強引な営業活動で短期的に利益を上げたがる会社からのニーズも高い職種でもあるのでしょう。この辺も休職側のニーズとは大きく乖離しているところで、もうちょっとビジネスの在り方も見直されて欲しいものです。
既卒の人はどうすればいいのやら。
既卒はますます厳しいですね。かつては中途採用が中心だった中小ブラックでも、昨今の買い手市場で新卒採用にシフトするところも少なくありませんから。企業側の若手志向を改めさせることと、企業全体の待遇の底上げが求められます。
…すみません…。少々言ってみただけです。許してください。何でもしますから。
まあ、この記事には直接書かれていない「よい企業を増やすことが必要」という意図は十分理解しているつもりです。
しかし、コンサルタントは本当ろくでもないですね。以前、申し上げた「プチうつ」の話の魚拓を見つけたサイトもその手のコンサルタントのものでしたし(当然のごとく記事に賛同し、社員側に問題があるかのように感想を書いていた。)、昔大学に来たコンサルタントもかつていた会社での苦い経験を社会人になることの条件のように語っていました。まあ、この手のコンサルタントが企業の太鼓持ちなのは今更な話ですが。
まぁ、大企業に行けなくとも(ただし産業の集約化を進める、つまり中小企業間での過当競争を終わらせて大企業に併呑させることは必要ですが)、大企業を目指すことが採用側への意思表示になりますから。