非国民通信

ノーモア・コイズミ

建物地下の水、ベンゼンやシアン化合物は検出されず

2016-09-18 22:03:32 | 政治

建物地下の水、微量のヒ素と六価クロム検出 豊洲市場(朝日新聞)

 豊洲市場(東京都江東区)の建物の地下にたまっていた水について、都は17日、水質調査結果を発表した。環境基準を下回る微量のヒ素と六価クロムが検出されたが、ベンゼンやシアン化合物などは検出されなかった。13日に主な3棟の地下で採った水を検査したという。専門家会議座長の平田健正(たてまさ)氏は会見で「(検出された数値は)全然問題ない」と話し、ヒ素が検出されたことから「地下水の影響が出ている可能性がある」と指摘した。

 結果によると、ヒ素は環境基準(1リットルあたり0・01ミリグラム)に対し最大で0・003ミリグラム、六価クロムは基準(1リットルあたり0・05ミリグラム)に対し0・005ミリグラムがそれぞれ検出された。

 

 報道の内容に偽りはないのでしょうけれど、見出しには読者をミスリードしようという意図が満ちあふれているようにも見えます。結局のところ調査によって証明されたのは「問題ない」ということなのですが、一方で掲げられた見出しは「ヒ素と六価クロム検出」と来る以上、短絡的な人あるいは非中立の読者の多くは「そら見ろ、やはり大問題だったじゃないか」という思いを抱くのではないでしょうか。それはまぁ、質の悪いメディアに踊らされているだけではあります。

 ある種の人々が期待していたであろうベンゼンなどは検出限界値以下とのことで、「代わりに」ヒ素や六価クロムが検出されたことが伝えられているわけです。しかし、検出量は「最大でも」環境基準値を大きく下回るものでした。5年あまり前からの放射能フィーバーでも分かるとおり、どんなに微量でも危険だと騒ぎ立てる人は絶えませんけれど、築地で頻繁に利用されている海水にだって微量のヒ素は含まれています。もっとも、その筋の人にとって「天然由来なら」安全みたいですが。

 ヒ素を多く含む食品としてはヒジキが有名で、国によっては「食用に適さない」としているところもあることは、よく知られているでしょうか。東京都福祉保健局の発表によればヒジキは乾燥状態で110mg/kg、水戻ししても16mg/kg、ヒジキ戻すために使った水には5mg/kg程度のヒ素が平均して含まれるそうです。豊洲市場の地下にヒジキの戻し水でもまいておけば、環境基準を大きく上回る危険な値が得られたかも知れませんね。とりあえずヒジキを食べても平気なら、豊洲の地下水なんて屁でもありません。

 現代の日本には、豚のレバーを生で食べるなど狂気の風習もあります。日本人は果たして本当に食の安全にうるさいのかどうか、単にヒステリックなだけじゃないのかと首をかしげる事例は枚挙にいとまがありません。現行の築地市場だって酷く不衛生と外国の市場関係者からは指摘されることもあるそうで、その辺は移転せずとも解決できる問題ではあるにせよ、何を危険視して、何を気にしないかという面において日本人の「食の安全」に対する意識は、必ずしも現実的なものではないように感じます。

 そもそも今回の問題で私が思うのは、「盛り土には何の意味があったのか」という辺りです。結局、「危険だ」と騒ぎ立てる人は完璧に盛り土をしたところでやはり「危険だ」と訴え続けることでしょうし、逆に地下に空間があってもそこから有害物質が検出されたりはしていないわけです。危険を煽る人々への懐柔策のために行われたのが盛り土であり、そこに結構な額の税金が投入されたとあらば、むしろ別の何かが批判されるべきではないかという気がしますね。

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