「マリフアナを吸ったことがなくてごめんなさい」=カナダ・緑の党党首(時事通信)
カナダの緑の党のエリザベス・メイ党首は17日、マリフアナの合法化と課税を含んだ選挙綱領を発表すると同時に、「マリフアナを吸ったことがなくてすみません」と“謝罪”した。
メイ党首は同日、ハリファックスで支持者を前に演説し、「私はマリフアナのファンではありません。マリフアナを一度も吸ったことがありません。謝ります」と述べた。演説は全国にテレビ中継された。緑の党は政策綱領で、マリフアナを禁止する従来の政策は効果を上げることができず完全な失敗に終わっただけではなく、禁止によってかえってその流通や若年犯罪者、組織犯罪などに対する取り締まりの費用が増大していると指摘。認可を受けた販売者を通じて成人に対するマリフアナの売買を許可し、たばこと同率の税金を掛けることを提案。これによる税収を年間10億カナダドルと試算している。
今までずっと「マリファナ」だと思いこんでいたのですが、「マリフアナ」という表記も間違いではないことに初めて気付きました。それはさておき、カナダの政党が大麻の合法化を含む政策綱領を発表したそうです。人権意識の低い国ほど麻薬に対する罰も重いものですが、カナダはどうなのでしょうか? 残念ながら緑の党は与党ではないので、これがすぐにでも実現するというわけでもなさそうですけれど。
大麻の依存性や毒性は煙草以下とされていますが、社会的に受け容れられるかどうか、それは科学的根拠に基づいて決められるわけではないのが実状です。既に社会的な権威を確立した趣味/嗜好に対しては甘く、新参の趣味/嗜好に対しては偏見を持って迎える、例えばテレビゲームがそうですね、始めに排除ありきで論理が組み立てられがちで、その根拠はいつだって後付の一貫性を欠いた代物です。大麻も同様、始めに禁止ありきで、禁止の根拠は後から付け加える、そんなところでしょうか。
「禁止自体が目的である」可能性を念頭に置いて考える必要があります。何かのためにそれを禁止するのではなく、その社会の構成員に一定の制約をかけておくこと、それが無意味なものであっても、上が定めたルールを守る、支配の枠組みを絶えず稼働させておくことにこそ、理由なき禁止の役割があるのです。とりあえず、日本の「国技」の水準に照らしますと、大麻吸引は拳銃の不法所持や傷害致死よりも重い罪のようですが、これは要するに「そう決められているから」でしょうかね。
緑の党が主張するところによりますと、禁止によって得られるメリットがないばかりか、かえって取り締まりのコストが増すばかり、むしろ公の管理下に置いた方が税収面でも有益とのことで、すでに大麻を合法化しているオランダの実例も、概ねそんなところです。コスト意識を持ち、合理的に考えるのであれば、こういう結論に至るのでしょう。ところが、欲望が絡むと事態は停滞するものです……
日本の場合、凶悪犯罪が減っても減っても治安悪化が叫ばれます。政府は治安対策が重要だと主張して人員を増やしますし、極刑も連発するわけです。そして世論の動向も政府の方針に同調するものばかりです。どうやら犯罪の減少には全く満足できないようで、より厳しい監視と取り締まり、刑罰を求める声ばかりが渦巻いています。ならばどうでしょうか? コスト意識から大麻禁止などの無用な禁止を放棄するよりも、コストを度外視してでも禁止を増やすことで刑罰の機会を増やすこと、日本社会の欲望が後者にあるとしたら、いやはや夜明けは遠そうです。











凶悪犯罪の減少と反比例、では済まされないような勢いで死刑が急増していますからね。死刑にしたいから死刑にしている、そうとしか言いようがありません。
また、極限まで治安が良くなったとしても完全に犯罪がなくなることは残念ながら無いわけで、そういう状況ならば「治安悪化」を信じ、相互に締め上げていたほうがかえって安心感があるのかも知れません。
以上のことは「厳しいほど効果があるだろう信仰」とでも言えばいいでしょうか。
官民一体となって「死刑大国」「監獄国家」に突き進む日本。おそらく数ある国の中では、夜明けが最も遠い国の一つでしょう。
この場合は、体育会系の苦痛至上主義とはちょっと異なるでしょうかね。それでも他人を自由にする、ゆとりを持たせる、楽をさせることに「悪」を感じる人は少なくないようです。
>怪人20面相さん
向いている方向が正反対ですからね。独裁政権の弾圧の結果として、日本よりも罰することに熱心な国はまだありますが、国民の選択として厳罰化の道を突き進むのは……
「法律で禁止されてるけどみんなやってるし」みたいな状態だったらとっとと解禁されてる気がしてなりません。
おお、これはもしかすると、多数派による少数派の弾圧というやつか!?
ついでに、禁煙法も制定。
国内治安に追われて、少しは世界が平和になるでしょう。
忠実な生徒である日本も直ちにマネる。裏金なんか作らなくても済むように、警察にはタップリ予算を付けてやる。一千億円くらい奮発してやる。ただし、893撲滅費に限定する。軍事費5兆円はゼロとする。
こんなんでいかがでしょう?
煙草のように確固たる社会的地位があるなら、大麻だって禁止する法律は作られなかったでしょうね。昔からある趣味は推奨される一方でテレビゲームなどの新参は有害論が叫ばれるのと同じで、既存の価値観による新しい価値への弾圧でもあるのでしょう。
>とっぺんぱらりさん
法律による禁酒禁煙でアルコールとニコチンは光の当たらぬ闇社会の主力商品になる、地下経済は大いに活性化、そんな闇社会の流通業者と肥大化した警察組織のいたちごっこが見られそうですね。禁止によって闇に送れば送るほど闇社会は増大し、それに応じてポリも増大、さらなる禁止が増え……
>ノエルザブレイヴさん
他人にルールを守らせたがる、ルール自体が目的の人が多いですからね。一方で弾力的な運用を説くと「現場を知らない〜」などと言い出す人が頻出するのはご周知の通りですが、しかるにこの手の連中こそ――例えば給食費の滞納云々が典型ですが――実態がどうであるかではなく、「どう思うか」に基づいて意見を述べているケースばかり、「表に出ろ」としか言いようのないケースが多くもあります。
申し訳無い。
直ちに公開いたしました。
遅れまして申し訳ありません。
今後もよろしくお願いします。
ご丁寧にありがとうございます。こちらこそ、よろしくお願いいたします。