佐賀・武雄市、がれき受け入れ撤回 「脅迫続き」と説明(朝日新聞)
東日本大震災で発生したがれきの処理について、佐賀県武雄市の樋渡啓祐市長は1日、これまで表明していた受け入れ方針を撤回すると発表した。この日開会した12月定例市議会の冒頭、「電話などで市職員や市民への脅迫行為が続いているため」と撤回理由を説明した。
がれきの受け入れについては、樋渡市長が11月28日、同市など3市4町でつくる広域市町村圏組合の首長会議(12月6日)に提案し、了承を得た上で、放射線量の独自基準を設けて受け入れる方針を示した。
だが、受け入れ方針が報道されると県内外から電話やメールで約千件の意見が寄せられた。大半が批判や抗議で、「受け入れたらお前たちに苦しみを与える」「市や市民主催のイベントを妨害する」「武雄市産の物品の不買運動をする」などの脅迫もあったという。
こういうニュースを取り上げるのは再三のこととなりますので、定期的にご訪問いただいている読者の方には今更目新しいこともないと思いますが、おそらく今後も同様の行為は繰り返されることでしょう。被災地のガレキ受け入れを撤回する理由としては「電話などで市職員や市民への脅迫行為が続いているため」とのこと、職員や市民を守るためには何らかの措置を執らざるを得なかったところはあるのかも知れませんが、一方でこの決断によって被災地の復興はまた一段階、遅れてしまうわけです。この辺はやはり、度重なる抗議や脅迫を意に介さずガレキの受け入れ方針を崩さなかった石原慎太郎を見習って欲しいと思います。まぁ、現場で脅迫を受ける職員の安全を無視できる性分だったからこそ、下せた判断ではあったのかも知れませんが。
そういえばプリンスホテルが日教組の集会利用を拒否したなんてことがありました。正当な法的根拠なく一方的に施設使用と集会参加者の宿泊を拒否したわけで、当然ながらプリンスホテル側に賠償が命じられる結果になったのですが、その当時のプリンスホテル側の主張の中には「警備上の理由」なんてのもありました。曰く右翼団体などによる抗議活動の可能性があり、宿泊客や近隣住民に危害が及ぶ恐れがあるからだとか。とはいえ、日教組の集会会場周辺に街宣車が出てくるのは恒例のことであって今さら事態が急変する(宿泊客や近隣住民に被害が出る)とは考えにくく、プリンスホテルの主張はとってつけたような印象を免れません。それでもプリンスホテルは、「警備上の理由」を掲げ既に契約締結済であった日教組への会場提供を一方的に打ち切りました。ホテル側は、それで通用すると思っていたのでしょう。
武雄市の場合も、職員や市民の安全を慮る風を装ってはいますけれど、やはり疑問を感じざるを得ないところです。確かに危害を及ぼされる恐れはあったのかも知れません。ただ、こういう場合にとるべきは脅迫者を恐れて膝を屈することではなく、毅然として脅迫者を追い返すこと、もし相手が暴力的な手段をちらつかせるのであれば警察と協力して、しかるべき措置を執ることです。排除すべきは被災地のガレキでも集会利用者でもありません。偏見や憎悪から、当人が「害」だと信じているものを排除すべく脅迫的手段をも辞さない連中こそ我々の社会からご退場願うべきものではないでしょうか。
差別心に基づいて外国人を脅威だと思うのも、誇張や歪曲、捏造された情報に基づいて被災地に由来する諸々を危険物だと思うのも個人の自由かも知れませんが、そうした個人の思想信条に端を発する行動が他人の権利を侵害したり被災地の復興を妨害したりといった結果につながるのであれば、やはり優先されるべきものは他にあるはずです。脅迫から職員や市民を守るのも市長の責任ではありますけれど、そこで脅しに屈して要求を受け入れることで問題は解決するのか、また別種の偏見や憎悪から脅迫行為が繰り返されたときに市側はどうするつもりなのか、どうにも悪しき前例を積み上げているように思います。











拒まないとおかしな輩がわらわらと集まって怖がる人が出てくるからって事例は多そうですね。
金沢市のモスク建設の話も、イスラム教徒そのものに差別感情は無いが、排外主義者が近所で騒動を起こすのではないかと思うと怖くて賛成できないなんて声もありました。
逆に考えればそういう輩を取り締まっていけば
理解を示せる人が出てくるという事ですから
管理人さんの仰るように脅迫や暴力で自分の意見を通そうとする輩にはそれなりの措置をもって対応すべきでしょうね。
物損は両方にあったが怪我をしたのが相手だけだったので、私が加害者的な扱いとなりました。相手方は被害者という立場を振りかざして威嚇的に法外な要求を突き付けてきました。保険会社からは、自腹で見舞金に色をつけて収めることもひとつの方法だと言われましたが、私は、ああいう出方をする相手なら尚のこと筋を通すべきと断言し、結局、法外な要求にはビタ一文応じず、規定きっちりの金額で示談を成立させました。
自腹を切りたくなかったこともありますが、自腹を切ることで、相手やその周辺(示談屋も含む)に「脅せばカネが貰える」という誤ったメッセージを与えることを憂慮したからです。
野良犬に餌をやると、野良犬は「人間は餌をくれるもの」と思うようになる。やがてそれがエスカレートして「人間が持っている食べ物は自分の物だ」と思うようになるでしょう。そうなれば、買い物袋を持っている人間を襲うようになります。それと同じです。
樋渡市長の対応には賛否あると思いますが、個人的には「腰砕けになる位なら、最初から手を挙げるべきではなかった」と思います。心意気は良いと思いますが、それだけで何とかなる程行政は甘くない。東京都の例からも、脅迫が発生することは予想されたでしょう。樋渡市長の中途半端な対応は、脅迫するような連中に誤ったメッセージを与えてしまったのではないでしょうか。
A) 正しいこととの判断から、
…
B) 正しくないとの判断であるならば、
…
C) どちらかわからないから判断したくない
…
A)の前提で、安全(科学的な情報をもとに社会的に判断)を担保することを考えながら実行しようとしてるのに、B)な人がA)を全否定することで、手段をおかしくしてしまって脅迫行為などの違法な手段や不買運動などの民主的手法をおりまぜて行使してるところだと思います。
C)な人は、B)よりかもと感じてます。日本人的には一番多い部類かも。
個人的にはA)なんですが、談合ってのはどうでしょう?
受け入れる自治体がつるんでTPPみたいにグループをつくって、イニシアティブをとる。いっせいに発表して、B)の不法行為を集中させないし、重点的に取り締まれるように公権力にがんばってもらう。国が信用できないから、談合の主には向かないだろうから、石原都知事とかにやってもらう。このグループに入ったら、何らかのメリットがあるように見せ、傘や盾になってくれる。または、このガレキ処理グループに入らないことのデメリットを目立たせる。そうすれば、いつか見たように、バスに乗り遅れるな的な志向で、すすむんじゃないかなぁ。
つまり、ガレキを受け入れることでメリットは感じないのにデメリットは感じるという人が多いから進まないのであって、受け入れ"ない"ことでデメリットを感じれば、C)な人も真摯に判断する人が増えてくると思えるので、B)な人が特異な行動に見えることで、解決にすすむんじゃないかなぁ。
問題が特定の個人による暴走ではなく、社会全体の陰湿さに端を発しているからでしょうか。「誰か」特定の犯人がいるのなら対処も用意ですが、脅す側は特定されないまま終わる。ならばせめて、脅される側にだけでも襟を正して欲しいところです。
>amanojaku20さん
モスク建設の場合もそうですね。退けるべきはモスクではなく、そこに押し寄せるであろうと予想された拝外主義者の方なのですが、どうにも脅す側に甘いと言いますか…… とかく勇ましい発言の政治家がもてはやされる時代なのに、こういうところでは弱腰が目立つのが不思議です。
>エースをわらえさん
まぁ、エースをわらえさんの場合は個人レベルの問題ですから、エースをわらえさんの負担が最小限になる方法を探るのはアリだったのかも知れません。もっともそれが個人レベルにとどまらない場合、特に自治体の判断ともなれば影響は大きいですから、決して退いてはならない場面というのがあると思うんですよね。
>サンドウさん
「どちらが正しいかわからない」と中立を装う人ほど、その実は問題のある方にすり寄っているケースが目立ちますね。原発問題しかり、歴史修正主義しかりです。それはさておきグループを作るのはいいアイデアだと思います。個別の自治体が矢面に立たされてしまうとどうしても弱い、そこは力を合わせるべきですし、良くも悪くも面の皮が厚い人を盾にするのもアリでしょうから。