17 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
そういえば、確かに疑問を禁じえません。 (アダモ)
2008-08-21 23:40:07
拝啓、非国民通信管理人様。いつも私の拙いコメントに丁寧にお答え頂きありがとうございます。

今回も非常に勉強になりました。

私は今回の宮地真緒さんの言葉を目にするまで、「なでしこジャパン」のネーミングに何の疑問も持ちませんでしたが、確かにおかしなネーミングですね。

>サムライこそが日本に相応しい(サムライでない者は認めない)と考えるのと同じように、「なでしこ」こそが女子代表に相応しいと……

確かに我々には、このような封建的な価値観が根強く残っている気がします。そして、ここにも「純潔カルト」のにおいを感じます。

蛇足ですが、産経のイタい社説をご紹介しておきます。

【主張】臨時国会召集 給油延長できる会期幅を:
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/080820/plc0808200323000-n1.htm

私は過去に「産経は天然なのだろうか?」とコメントしたことがありますが、もうこれは天然というレベルではありませんね。

産経は共和党の御用新聞なのでしょうか?
返信する
Unknown (GX)
2008-08-21 23:53:30
 まずはじめに私はこの「なでしこジャパン」というものを日本の女子サッカーのチーム名(正式ではないけれど、日本で呼ぶ場合のみの)だと勘違いしてしまいました。まったくの余談ですが。

 さて、この「なでしこ」という言葉を「goo辞書」で調べたところ(実際に調べたのは「大和撫子」という項目ですが。このなでしこが花の「撫子」を表しているようには見えませんし。)「日本の女性の清楚な様子をたたえて言う語」とのことです。
 しかし、失礼ながら私としてはサッカーというスポーツをする女性の方々はそうには見えませんね。むしろ「なでしこ」の枠に縛られず活躍している方々の代表格のように見えます。何かの枠に当てはめようとする考えはもちろん賛成しませんが、そもそもこの表現がサッカーをする女性達を指す言葉として不適切な気がします。もちろん「サムライ」と称される人々も含めてこれからもその枠からはみ出して活躍していただきたいです。

 あと、個人的に「星野ジャパン」などの呼び方も気になりますね。なんだか「このチームは監督が主で、選手達は監督の指揮下で試合をしなくてはならない」といった「軍事的制度」で統制されているように見えまして。「サッカーを戦争というという奴は本当の戦争を知らないんだ。」とおっしゃる方がいますが(もちろん正論ですし、戦争のようであってはならないのですが。)この呼び方を見ると日本のスポーツはある意味軍事なんだと思えてしまいます。考えすぎかもしれませんが・・・。
返信する
Unknown (非国民通信管理人)
2008-08-22 00:00:50
>アダモさん

 一口に「なでしこ」と言っても辞書的な意味は色々とあるのでしょうけれど、イメージとしては「大和撫子」なんでしょうかねぇ、そういうものを理想像として押しつけようとする、純潔カルトと似たようなノリと言っても過言ではないでしょう。

 ちなみに産経、死に体に近いブッシュ政権と心中するつもりでしょうか、相変わらず日米同盟=国際社会の扱いですが、そのアメリカにしても今年が転機だということを理解したくないようですね。

>GXさん

 スポーツマンですから、むしろ枠から外れた存在であるべきですよね。大和撫子であるよりもまずアスリートとして、新しい価値を創造すべきだと。男子チームにしても「さぶらうもの」であろうとしているからこそ殻を破れない、破格の選手が出てこない気すらしてきます。野球の「星野ジャパン」も結局はそうなのでしょうか、あくまで選手は「さぶらうもの」であって、誰かの下に仕えるものである、そんな発想が選手を縛っているとも……
返信する
そもそもなぜ、撫子なのか? (kurosuke)
2008-08-22 01:05:45
撫子ねえ。かわいいっちゃ、かわいい花ですけど、私はさほど好きでもないので、何でそれが日本女性の理想を表現することになっているのかは前から気になっていました。万葉集の中に25回も歌われているんだとかでそのせいかな?今の和名はカワラナデシコというそうですが、

主に日当たりの良い草原や河原に生育するが、路傍や山地の斜面、海岸の砂浜等でも生育する(Wikipedia)

そうです。たしかにどこかの河原で見た記憶はありますが、そんなにどこにでもあるという花でもないですよね。なぜ、古代にそんなにモテた花だったのか不思議です。

と思っていたら、こちらには薬効作用が
http://www.e-yakusou.com/yakusou/112.htm

>むくみ(水腫)のときの利尿に、1日量3~6グラムの瞿麦子に、水0.3リットルを加えて、煎じながら約半量になるまで煮詰めたものをこして、3回に分けて服用します。
顕著な利尿作用があり、塩化物の排出量が増加します。「むくみ」のときの利尿に用います。
通経薬として、月経不順に利尿剤と同様にして服用します。しかし、通経堕胎の作用があるので、妊婦には用いないようにします 。

もしかして女性に縁のある薬草だったということでしょうか?
返信する
某国立大学大学院ネタ (貝枝五郎)
2008-08-22 07:44:01
公共経済学という科目を某国立大学大学院で講義している某教授が、日本文化を象徴する階層として武士階層をあげていました。いや、講義のなかではなく研究室における雑談においてですが、それにしてもイタい。わたしはその意見に対抗して、「人口の5パーセントでしかない武士に日本を代表させるのはおかしい」という宮台真司氏の意見を引用して反論したんですが、「人口の大小が文化の代表権をきめる決定的な要素ではない」という内容の発言できりかえしてきました。「では武士は、人口の大小以外の一体いかなる根拠があって文化の代表者たりうるのか?」と質問(詰問?)しようとおもったのですが、もはや何を言っても自説を撤回しなさげなその教授をみるにつけ、「専門バカであってもよいが、専門バカであるという自覚のない専門バカは大問題だ。特に大学教授というかたがきまであるとヤバイ」という、わたしの自説を再強化するにいたりました。ちなみに、「日本」というイメージをとても詳細に解体しているとおもえる本は、最新のものとしては『幻想としての人種/民族/国民』(三元社)がありますが、1994年に出版された『国家主義を超える』(講談社)も十分に「日本」イメージを解体しています。あと、手前味噌ですが、わたしのマンガ評論も国家主義ネタです。(http://harana.blog21.fc2.com/blog-entry-235.html#comment895)
返信する
『絶望先生』1巻においても (貝枝五郎)
2008-08-22 08:30:40
国家主義とサブカルネタの関連は「タカマサのきまぐ時評2」でもかきましたが、そこで提示した『さよなら絶望先生』(講談社)では1巻においても「その国を飛び出して来い」という国家主義ネタがあることを指摘しておきます(72~85ページ)。
返信する
センスがない? (うろこ)
2008-08-22 08:57:59
こういうのって、マスコミが名付けているのですか?広報担当者でしょうか?どっちにしてもセンスがないと思います。
集団をひとくくりにして、1つの目的に向かって進行させるのはどこか軍事的かもしれませんね(オリンピックの場合は金メダル)でも、大勢いる選手の中には目的が金メダルではなく、記録だったりマイナーな競技を広めたい、とか目的が必ずしも同じではないと思うのですが…(皆が同じ事しか考えてないのって気味が悪い;)それは許されないって言う雰囲気があるような気がしてます(非国民って事かな?;)
返信する
宮地真緒さん (いるか缶)
2008-08-22 11:23:16
スポーツ観戦マニアとして長文を失礼します。

昔ネットの「好みのタイプ診断」みたいなのをやったときに、タイプに一番近い女性タレントとして出たのが宮地真緒さんで「???」となったのですが、このエントリーを見てわかりました。ものごとにしっかり疑問を言える人は好きです。

そういえば女子サッカーリーグの愛称も「なでしこリーグ」なんですよね。「なでしこ」でなければサッカーはできないみたいなことでしょうか。そもそも女子の代表はサッカー以外も

ホッケー=さくらJAPAN
新体操=フェアリージャパン

という監督名以外の愛称で呼ばれています。監督の知名度の問題かとも思いますが、何かあるのでしょうか。ただ非常に「女性的なもの」で表現されているように感じます。

ところで、御記事と関係ない話で恐縮ですが、今回のオリンピックの実況「日の丸」って多くないですか?いや、私の「日の丸」って言葉への認知がここ数年で変化しているだけだとは思うのですが…。
返信する
Unknown (tanaka)
2008-08-22 11:39:11
オシムジャパンとか星野ジャパンとかがマスコミ報道などで
自然発生的に使用されるようになった通称であるのに対し、
「なでしこジャパン」は公募によってきまった正式な愛称です。

2004年に日本サッカー協会によって愛称募集が行われ、
約2700通の応募の中から選ばれました。
返信する
メダルは七難隠す、それがオリンピック (ノエルザブレイヴ)
2008-08-22 12:26:30
確かに、「あっ!」という感じの疑問ではあります。

しかし、スポーツの世界は「勝てば官軍」の色彩が非常に強いです。特にオリンピックの場合、日頃「柔の道がどうこう」とうるさい柔道ですら「メダル!」となってしまいます。
他方サッカー日本女子代表は4位と大健闘し、結果を残しました。そのことがむしろ「なでしこジャパン」が美称として機能する一因になる気がします。結果を出した者に対する疑問は封じられる傾向にある様に思うからです。私の個人的感想ですが、「サムライブルー」が一時期ほど言われなくなった気がする要因としてそれがよく使われていたドイツワールドカップで日本代表があまり芳しい結果を残せなかったことも大きい気がします。

「なでしこジャパン」はこれからもしばらくは「なでしこジャパン」であり続けるでしょう。それが彼女たちの頑張りによって生み出されている気がするのは皮肉といえば皮肉に思われます。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。