gooブログはじめました!

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

<2016 リオ五輪 余話> メダルも無いし、パレードにも参加出来なかったけれど、引退して悔いなき競泳人生。かたや悔い有る、思い上がりフェンシン愚人生の末路(前篇)

2016-10-08 23:23:15 | リオ五輪の「裏側」と...

  わ~きゃあ! きゃあ、わ~、わ~わ~。まさに、単なるお祭り騒ぎ、馬鹿騒ぎ。

 リオ五輪でメダルを手にした選手たちが、10月7日、パレードに参加。

 ソレを何気なく見つめながら、ある3人の選手のことを思い浮かべていた。

 リオ五輪の競泳種目

 すでに過去のことと思わず、読んで戴きたい。

 女子100メートル×4。4人が、心までもつなぐ、400メートルリレー

  国旗をあしらった大きい幕を背に、4人が華々しく登場。

  写真は競泳順不動ながら、第1競泳者・内田美希、第2競泳者・池江瑠花子、第3競泳者・山口美咲、そして第4競泳者・アンカーが松本弥生

 決勝、世界8か国での争い。

 結果は、8位。入賞という名の、最下位。

 1人目で、5位。

 2人目で、6位。

 3人目で、7位。

 そして、アンカーの松本が最下位で泳ぎ切った。

 な~んだ!だらしない、と思うだろうか・・・・・。

 4人とも、今持てる能力を出し切った泳ぎだった。優勝は、ラストでアメリカを抜いて、劇的逆転をした、オーストラリア。

 世界との厚い壁を否がおうにも痛感したレースとも言えた。

 わたしが、胸を打たれたのは、4人へのインタビューの時。

  「ダメダメでした」と、池江。

 3人目の山口美咲(みさき)にマイクが回った。

  ーーー初めてのオリンピックでのレース、いかがでした?

 一瞬、息が止まった表情。そして、静かに両目から涙があふれ出した。

 「・・・・・2回目なんですけど・・・・。北京の時に、1回経験してるんですけど・・・・」

 ムッとした表情は、カケラも見えない。

 競技専任レポーター兼アナウンサーにさえ、知られていない、調べられていない”厳実”を、よりにもよってこの場で突きつけられた。

 メダルを手にした選手のみが、取材者に知られ、記憶の片隅に残る。ソレ以外は、こんな手荒い扱いを受ける。

 次の涙をこらえながらも、山口は言った。

 「今日が、水泳人生最後のレースでした。本当にいろんな方々に支えられて」

 「この3人がいなかったら泳げなかったですし。わたしの9割は、本当に水泳で出来ているんで」

 隣りの松本弥生が、すかさずチャチャ入れた。

 「9割が水泳と言う? わたし、9割が筋肉と思っていたんだけど」

 涙顔から、とたんに笑顔になる、山口。

 「もう、本当に最高の水泳人生でした。本当にみなさんにありがとうと言いたいです。良いチームでした」

 この場で、あらかじめ言おうとしていた言葉であったろうが、万感の想いは、遠く離れた日本でも、じんわりと伝わってきた。

 仲の良さが感じられた山口と松本。調べて知ったのだが、2人は中学生のころからライバルだった。

 共に、自由形。中学時代は、全国大会などで山口が優勝するなどリード。

 それが、高校生になると、松本がインターハイなどで優勝。

 しのぎを削ってきた歴史が、活字だけでも分かる。どちらかが欠けていたら、リオ五輪まで来れなかった。

 引退する山口は、まだ26歳。長崎県諫早(いさはや)市出身。近畿大学から、イトマンSSに所属。

 かたや松本も同い年の、静岡県出身。日体大を経て、ミキハウス所属に。

 実は、山口によれば、ライバルだった松本がロンドン五輪で引退するということを聞き、なんとかその意思を撤退させようとしたのだという。

 「一緒のチームで最期は泳ごうよ、ねえ! 最期くらいは、ライバルのままじゃなくて、同じチームで頑張って泳ぎ終えたいの!」

 4年間、引退を延長した。

 今年の4月。五輪のこのメンバーで、400メートルリレーで国内選考を勝ち取り、リオへの切符を手にした。

 これが今の、世界最強に向けての全力を出し切った4人。結果こそ「ダメダメ」だったかもしれないが、すがすがしい想いでテレビ中継画面を見つめていた。

 内田美希、まだ21歳。池江瑠花子にいたっては、16歳。

 日本国内では、まだまだ通用するはずの戦績、成績、タイム。そんな26歳の2人は、いさぎよく、世界トップの壁に跳ね返され、現役を退く。

 松本の言葉のセンスは、絶妙に面白い。例えば・・・・

 「去年の世界水泳の時は、自分が足を引っ張ったので、今回はみんなを引っ張っていくつもりだった」

 いいねえ・・・・・。

 水泳を教え続けた山口の母・栄美(えみ)は、娘の引退宣言を聞き終え、こう言った。

 「26年間、泳ぎ続けてきてましたしね。本人は、やりきったと想いますよ。お疲れ様と、言ってあげたい」

  山口の素顔。競技後と違い、なごやかな印象を与える。

 日本水泳陣は、いっせいに8月17日の夕刻、帰国。

 「はい、メダリストの皆様は、あちらの記者会見会場へお急ぎ下さい。それ以外の方は、はい、そちらから出口の方へ。どうぞ自由にお帰りください」

 この、差別。この現実

 まだ、26歳。しかし、世界の舞台で限界を痛感し、やりきった26歳。

 諫早市に帰郷しても、同じ郷土のメダリスト、内村航平と並んで、市長に挨拶に行くことも無い。

 ましてや、パレードに呼ばれることも無い。

 しかし、心からの拍手を贈りたい。松本弥生へも

 しばらく、心身を休めさせたあと、指導者の道を歩むのか、それとも妻になるのだろうか・・・・・。

 松本弥生のツィッターを見ると、すっかり引退ペース。

 静岡県の招待レースに出場して、4連覇。

 練習に打ち込まなくてもだ。

 あとは、アイドルのコンサートへ行ったり、沖縄県の竹富島へ行ったりして、26歳の1人の女性となって、ゆったりとくつろぎ、遊ぶ日々。

 競泳については、「やりきりました」との文面。

 ただし、ミキハウスを辞めると、スポンサー無しの無給が待ち構えている。それをどうしてゆくのか?

 メダルを持たない五輪出場選手が待ち構える問題が、松本にも襲いかかる。

 一方の、山口美咲もまた、帰国報告会や、記録会に顔を出したあとは、松本同様、コンサートに行って、ミーハー気分丸出しで記念写真撮ったり、リオ五輪の際、自分への御ほうびとして予約を入れていた沖縄へ行って、すっかり、身も心もリラックスタイムの日々。

 2人とも、26年間、したくても出来なかったことを、次々とやっている。

 にしても・・・・・・・

 メダリストという、おかしな変造語。

 メダルを手にした選手だけを、異常にもてはやす、我が国のマスコミ。ソレに乗っかって思い上がり、人生を踏み外した愚か者がいる。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 <前篇 終了>

 

 

 

ジャンル:
ウェブログ
この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« <リアル 事件 ルポ> 中... | トップ | 日本一わがまま悪妻・雅子へ... »
最近の画像もっと見る

リオ五輪の「裏側」と...」カテゴリの最新記事