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Def Tech インタビュー

2012-06-04 22:40:46 | Weblog
ネットを見ていると大好きなデフテックの解散と再結成についてのインタビューがあったので完全コピーで載っけちゃいます





















「僕らは一回壊れて、3年後に修復した。どんな状況でも希望を捨てちゃいけない」



ShenとMicroが出会い、Def Techを結成してから11年という歳月が経った。その間、頂点を極めた瞬間もあれば、絶望に襲われたこともあったという。それだけ濃密なつながりを経たからこその、ポジティヴ・ヴァイブスを体感してほしい。


Def TechのShen & Microへのインタヴューは、彼らの事務所の一室で行われた。ふたりより先に着き、到着を待つ。事務所は某JR駅のすぐそばのマンション。窓の外を見下ろすと、そのJRの駅がよく見える。ふたりの到着まで春の穏やかな天気を楽しもうと窓の外を見ていた。すると、その駅からShenとMicroが並んで出てきた。そしてふたりが肩を並べて信号待ちしている。


その姿を見て、4月12日の渋公会堂での「Consolidation Song」を思い出した。この曲は“なぁみな 今 手をつなげ”という歌詞で始まる。その詞に合わせて、ステージの中央に並んだShen & Microは、手と手をつないだ。そして渋公のオーディエンス全員が隣の人と手をつないだ。それは美しく素敵な景色だった。その景色を思い出していた。 


ふたりが到着した。「一緒に来たの?」と聞くと、Shenが「偶然改札で逢ったんだ」とうれしそうに口を開いた。渋公での「Consolidation Song」を思い出してたことを伝えるとMicroが「ボブ・マーリーやジミ・ヘンみたいな偉人たちに見せたい瞬間があそこなんです」と教えてくれた。


ライヴの話をしばらくした後(本当に最高のステージだった!)、改めて07年の解散の真意をきいてみた。当時メディアはふたりの不仲説を伝えていたが、今の姿からは想像できない。Microが答えてくれた。「結成当時、僕たちは生活費が1日1000円で“1000円ブラザーズ”って呼ばれてた。それがヒットが出て、お金が想像以上に入ってきた。しかも10分刻みのインタヴューが続くような生活で、僕もShenもいろんなエゴが出てきた。それでいろんなズレが生じてきた。それから周りも大きく変わったし。それで一度壊さないといけなかった。そして壊れちゃった」。


Shenが続く「いろんな意味でピークまで行ったんだと思う。それと僕自身も変化の中で自分を失くしちゃったんだ。だから故郷・ハワイに戻る必要があった。その間にお互いソロもやれたし、離れた3年間は大事な時間だった」 


なるほど、必要なブレイク。じゃあ案外仲は良かったの? 「Shenがハワイに帰る時、『1年ぐらいゆっくりしておいで!』って言った。でも2年経っても帰ってこない。しかも1年目の後半から電話してもずっと話し中。3年目も話し中。それでこれは着信拒否だって気づいた。ベストフレンドでずっときて、ビジネスパートナーになって、最後は着信拒否……」。この時ばかりはMicroが寂しそうな顔を見せた。


Shenに着信拒否のことをきいてみる。屈託のない笑顔で「うん、着信拒否してた!」と答えてくれた。Microが「あれ、結構トラウマなんだぜ!」と笑い飛ばした後、話を続けてくれた。「でもわかる。俺はShenのこと、相当追いこんでたから。Shenを自分色に染めようとしてた。その中で、Shenのアイデンティディーが壊れていったんだ……」とMicro。そして07年、周知のとおりDef Techは解散した。


先日の渋公のライヴの中で、ふたりのハーモニーがひと際美しかった曲がある。「Rays of Light」という曲がそれで、再結成のきっかけになった曲でもある。Microが最高の笑みを浮かべながら話を始めた。「着信拒否のShenから電話があったんだ。子供が誕生したからその子を抱きにきてくれ! って。ほかにもたくさん友達が来てるんだろうなって病院まで行ったら、俺しかいなくて、Microに最初にこの子を抱いてほしかったんだって言われた。ちっちゃすぎて抱き方わかんねぇよ、ってぐずぐずしてたらShenの奥さんが……」。続きをShenが引き取った。「ShenとMicroでこの子の子守唄を作って! って僕の奥さんが言ったんだ」。Microが続いた「そう。ShenとMicroで! って。Def Techとかどうだっていいじゃん! って。それでShenのほうを見たら、目がバッチリ合ってね。“行こう!”っていう顔してた」 


こうしてDef Techは再び動きだし、2010年に復活した。当時、あることをふたりで決めた。“今度先に辞めるって言ったほうが払えないぐらいの罰金を払う”だそうだ。なんだか明け透けでいい。ところで、MicroはShenがいない時間をどう感じていたのだろうか? 「やっぱりShenがいないとダメなんだよね。Shenとのハーモニーは、自分ひとりで10本重ねても出ない、深いハーモニーが出る。悔しいけどね」とMicro。これも明け透けで気持ちがいい。


4月18日に発売されたDef Techの軌跡をコンパイルしたベストアルバム。改めて曲を聴いてみて、歌詞がまったく古びていないことに驚く。そのことを告げるとMicroがうれしそうに答えてくれた。「ふたりで音楽を始めた時、賞味期限の長い音楽をやろうってスタートした。だから、変わらない人間の根本の悩みを歌ってきた。今回、ベストアルバムなのにラヴソングって1曲だけ! 我ながら清々しいと思う」と。 


Def Techの音楽が凄いのは、賞味期限の長さだけではない。聴いているとなぜだか未来が開けてくる感じがする。ライヴでも同じことを感じた。震災後に観てきたステージ、接して来た音楽のほとんどが、大変な「今」を乗り切るためのものだった。Def Techの曲は不思議と「未来」までもが透けて見えてくる。その感想をふたりに告げる。「ありがとう」、ShenとMicroが口を揃えて答えてくれた。そんなふたりは未来についてどんなふうに考えているのだろう。


まずShenが「エデュケーション(教育)って大事だと思う」と口火を切る。Microが続く。「そして僕らがやっているエンタテインメントも大事。だから僕らはその2つを合わせたエデュテイメントを生みだしたいと思ってる。今年は絵本も作るつもりだよ」。そういえば渋公にも小さなオーディエンスがたくさん来ていた。子供たちはふたりのメッセージを敏感に感じ取っているのだろう。 


インタヴューやライヴで、Def Techのふたりは臆せず自分の主張を口にする。ある人がMicroに「君は歌って踊れる思想家だよな」と言ったそうだが、言い得て妙だ。ただそこに押しつけはない。それが彼らの魅力だ。その理由をMicroが答えてくれた。


「僕らは一回壊れて、3年という期間の後に修復した。僕らが壊したものは、僕たちの手でもう一度修復ができる。それはすべての問題において、そうだと思う。解決できない問題はない。どんな状況においても希望を捨ててはいけない。そんな当たり前のことを僕らは経験しているから」。隣にいるShenも笑顔でうなずく。どうやら払えないほどの罰金が施行される日はこなさそうだ。










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