転妻よしこ の 道楽日記
舞台パフォーマンス全般をこよなく愛する道楽者の記録です。
ブログ開始時は「転妻」でしたが現在は広島に定住しています。
 



昨日ご紹介した『遊藝黒白』には、実は私は以前から関心があった。
あちこち検索していて、ネットで偶然にこの本の抜粋のページに出会い、
繁体字中国語を機械翻訳にかけて読んだことがあったのだ。
そのとき既に、これは日本では読めないような特異な内容だと感じて、
なんとかして全文、読む方法はないものだろうかと空しく考えたものだった。
当時書いた日記の『富婆になりたい(2007年8月25日)』と
富爺一家(2007年8月26日)』とは、そのあたりのことを記録したものだ。

だから少し前に、森岡 葉さまが、
「『遊藝黒白』を紹介したいと思っている」
ということを仰ったときには、私は色めき立った(^_^;。
とうとう、あの宝の山がその全貌を現すときが来たか!と。
著者の焦 元溥(Yuan Pu Chiao)氏は、KAJIMOTOのブログの、
●ポゴレリッチは台湾に上陸中!まもなく日本へ(2012.4.28)
の記事に出ている、台湾公演の評を書かれた方でもあって、
森岡様が、彼の名と、更には『遊藝黒白』の話を出されたのも、
私との間では、KAJIMOTOのブログがきっかけだった。
なんだか、私にとってはこの流れには、
すべてに時期が来てピッタリとハマったような喜びがあった(^_^;。
森岡様、本当に本当に、ありがとうございました!!

そして結果は、期待通り、いや、期待を遙かに上回るものだった。
ポゴレリチ来日~台湾の音楽評論家、焦元溥氏のインタビュー~(May Each Day)
をお読みになった方々であれば、先刻ご承知の通りだ。
ここでのポゴレリチは、専門家として面目躍如な語り口を発揮し、
普段なら話したがらないような家族の話題にも積極的に触れ、
更には、通常であればタブーとされる事柄をも、
彼独自の大胆さ(無神経さ・爆)で一刀両断にしていて、
日本の音楽雑誌では全く望めないような内容の話を展開している。

ポゴレリチは頭の切れる人で、理知的だし教養の豊かな男性であると思う。
私はこのインタビューを読んで、彼の魅力を改めて知った思いだ。
しかし同時に、イヤなヤツ(殴)だ、とも思った。
……すみません、ごめんなさい。
私は芸術家としての彼を、真実、全身全霊をあげて尊敬しているし、
彼を超える人は私の中では恐らく今後一生、ひとりも現れないだろう、
と常々思っている。
けれども、私は個人としては、イーヴォとお友達になりたいとは思わない。
以前からそれは重々わかっていたのだが、今回また確信できた(笑)。
まあ、むこうも願い下げだと言うだろうが、
ご近所にいたら、私はできるだけ避けたいタイプの男だ。
かなわんわ……(逃!)。

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