転妻よしこ の 道楽日記
舞台パフォーマンス全般をこよなく愛する道楽者の記録です。
ブログ開始時は「転妻」でしたが現在は広島に定住しています。
 



私は非常に真面目で気の小さい人間なので
NHKの受信料は必ず支払っている。
舅は、かつて、恐るべき自由人的支払い感覚を発揮して、
契約もしないで勝手にBSを観ていたものだったが、
私は、天地神明に誓って言うが、そのようなことは、
これまでの人生でただの一度もしたことがない。
実績を見て貰えばわかるが、私は独身時代からずっと、
受信料は年払いの口座引き落としだ。滞納したことなど全くない。

にも関わらず、NHKは私を全然、信用してくれていないと思う。
それどころか、彼らは、私を常に疑い、
もしかしたら私をマークしているのではないか、と思うほどだ。
というのは、私が家を変わる、というか変わろうかな、
と具体的に考えるとすぐ、まだきちんと入居もしていないうちに、
NHKの係員が、私の前に現れるからなのだ。

この官舎に来たときもそうだった。
新棟が出来て、旧棟から移って来ることが決まったとき、
鍵を貰ったその日、私が間取りを見に初めて新棟に入ったら、
部屋に入って十分もしないうちに、

♪ぴんぽーん
(↑さすが内装をなおしただけあって「ぶー」ではなかった)

と訪ねて来た人がいて、押し売りかと思って出たら、NHK。
「受信契約のほうは、いかが致しましょう」

そんなことより、あんたなんで今、私がいるとわかったのだ。
まだ入居してない、っていうか表札も出してないのに。
それに私が新棟の前まで歩いてきたとき、
平日の真っ昼間だし、周囲に人影はなかったぞ?
アナタは、塀の陰にでも潜んで、しゃがんで見張っていたのか。
それともバスセンターからずっと私を尾行して来たのか。

同じことが、きょうも、あった。
昼前に私は、入居予定のマンションに出かけた。
先日のカーテン屋さんが、私の発注したレールを取り付けるため、
工事に入らせて貰いたい、と連絡して来ていたからだ。
業者さんが来られて、奥のリビングで作業を初め、
小一時間かかります、ということだったので私は和室に座っていた。
すると、20分ばかりしたとき、

♪ぴんぽーん
(↑さすが民間マンションだけあって、モニター画面つき)

と訪ねてきた人がいて、押し売りかといぶかりつつ画面を見たら、
書類を抱えた女性がうつっていて、
「こちらNHKでございます。移転のお手続きはお済みでしょうか」

そんなことより、あんたなんで今、私がいるとわかったのだ。
ここにはまだ入居していないし、昨日だって今朝だって、
全く、人の気配などなかったはずだ。
だのになぜ、私が到着した途端に、アナタはやって来たのか。
下にはほかの家の引っ越し業者さんがいただけで、
私は男性の作業係の人たち以外とはすれ違わなかった。
アナタは駐車場で、じっと私の様子をうかがっていたのか。
それとも官舎からずっと私を尾行して来たのか。

その名はNHK受信契約係員、尾行させれば陰の如し。
探偵マルコシ・マンタより有能だ(爆)。


(註)マルコシ・マンタ探偵事務所:
 スーパーエキセントリックシアターの80年代のネタのひとつ。

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