転妻よしこ の 道楽日記
舞台パフォーマンス全般をこよなく愛する道楽者の記録です。
ブログ開始時は「転妻」でしたが現在は広島に定住しています。
 



絶版になったのはあまりにも惜しい、
と長年思い続けていた、山貞(山崎 貞)先生の
『新々英文解釈研究』が復刻されていたと、きょう、知った。

新々英文解釈研究 <復刻版>山崎 貞 (著), 佐山 栄太郎 (著)

この本は、私にとって、英文解釈参考書の決定版だった。
これほど魅力ある文章ばかりが盛り込まれた解釈本には、
私はそれまで出会ったことがなかった。

私は高校三年になる直前の春休みに書店でこの本を見て、
一目惚れで即買いし、以後、半年かけて全部の英文を和訳した。
教科書の和訳すら面倒でサボってばかりいた私が、だ。
自分で訳してから、模範和訳と照らし合わせ、解説を読むと、
これがまた、圧倒されるばかりの見事な日本文が並んでいて、
なるほど、そう訳すか~!!と目からウロコだったものだ。
この本は私に、英語の読み方・味わい方と同時に、
日本語の使い方・書き方をも指導してくれた名著だった。

これまで、amazonやヤフオクで、時折この本を見かけたが、
新品となると数万円から十万円ほどの値段で取引されるのが常で、
一介の主婦には高価すぎ、私はどうしても手が出せなかった。
いつか実家の土蔵を掘り返して探すしかないか、と思っていた。
捨てていないことには絶対の自信があったが、
結婚後は英語のエの字もない生活をしていたので、
もう長い間、実際にこの本を取り出したことがなかったのだ。

このほど、(一部の人間の!)悲願が叶い、復刻再発売され
私も今になって、再度、新品を手にすることが可能になった。
私が持っていたのは確か9訂版の第何刷目か、
既に昭和50年代の後半で、相当あとのほうだったと思うのだが、
今回のは昭和40年(1965)発行の新訂新版の復刻版だそうだ。
勿論、敬意を表し、早速一冊注文した。

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