Rayzoo 写真家の休日 上海散歩  (本田晋一 Shinichi Honda)

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O&M 上海とニューヨーク

2009年07月13日 | 写真の話
こちらの企業も撮影してます。招商銀行。六行三保の最大金融大手の一つ。代理店はO&M、オグルヴィ&メイザー。ADはマレーシア人のケビン。懐かしのシンガポール英語に近い独特のアクセント。華僑英語と中国人の喋る英語は全く違う。どちらもネイティブの発音とはかなり違うが私にとってシングリッシュは故郷の方言みたいなもの。撮影は50人以上の人を集めて盛大にやりました。プロデューサーの張さんは大がかりな撮影が得意。50人が数回着替えるので200着ほどの衣装と大勢の食事など大変なんですがテキパキとこなしてました。頼りになるな~。壮大な広告になりそうなので出来上がりが楽しみです。

O&Mと言えばNY時代、一緒に暮らしていたロクサーナ・ビアンコがクリエイティブディレクターをやっていた代理店。ここも思い出が一杯あります。PANAM(パンアメリカ航空)のプレを作っていたらロクシーから電話があって「本田、パンナムが倒産したからもう作業やらなくていい」との事。当然つまらん冗談だと思いました。今のようにGMがこける時代にまだなってなかったし、世界有数の企業でアメリカを代表すると思っていたので(パンナム知らない人は映画アビエーターを見てね)、常識的にあり得ない話だった。グランドセントラルの上の有名なビルもPANAMの看板がかっこよかった。そしてしばらくすると今度は創業者のデヴィッド・オグルビーが社員に「みんな私の書いた本(広告屋の告白)を捨てよ。私は会社を守れなかった。この会社はWPPのマーティン・ソレルの物となる。」と言ったので大騒ぎ。え~っ!誰がこの馬鹿高いアパートの家賃を払うんだよ?(セントラルパークウェストの高層マンションに住んでた。) WPPが(ワイヤとプラスチック製品)の略だと知ってますます不安に。80年代最後の頃のNYは長い不況で殺伐としてました。

話は中国のO&Mに。こちらの外資系のオフィスはデコレーションに凝っていて面白い。O&Mは白くキューブリックの宇宙船みたいだし、TBWAはビルの外見からしてSFアニメ。真っ白な60’s空間にロシア系の美女モデルがオーディションでウヨウヨ居る景色はバーバレラ(ジェーン・フォンダのSF映画、goodです)の様で嬉しくなりますな。

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