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原文入力:2012/10/14 21:43(1858字)

←建物の壁に所々穴が開いている日本、福島第1原発4号機。来年末から建物上部の使用済核燃料保存槽に保管された燃料棒を回収する作業を始めるための準備作業が進んでいる。 大熊町/福島原子力発電所共同取材団

原子力発電所に近付くほど放射線数値 上昇
1号機そば "800マイクロシーベルト" 緊張
津波・爆発の残骸がゴミの山
汚染水、タンク22万t ほぼ満杯
"事故収拾 遅くとも安全が最優先"
‘爆発後 1年7ヶ月’第1原発を行く

  原発労働者の宿舎として使っているJビレッジ(日本国家代表サッカーチーム合宿施設)から北側の福島第1原発へ行く道の両側には黄色い花が満開だった。 原発事故が起きて1年7ヶ月、2回目の秋が訪れていた。 しかし田畑は雑草に覆われており、村には人の気配は見当たらなかった。 ‘牛出没注意’という案内板が道端に立っていた。 主人が去った家から逃げ出した牛がまだ野生動物のように歩き回っていて衝突の危険があるとのことだった。

  12日午前9時50分。 Jビレッジの空間放射線量は時間当り2マイクロシーベルトだった. 45人(韓国 5人)で構成された韓国・日本両国の取材団はここで防塵服に着替えて、履き物に二重にビニールを重ね履きした。 綿の手袋の上にゴム手袋も二重にはめた。 放射性物質が呼吸を通じて体内に入ったり、身体に付着することを防ぐためだった。

 20km北側の福島第1原発へ向かう間、放射線数値 はどんどん上がった。 7.5マイクロシーベルトと計測された原子力発電所正門を過ぎると、まもなくつぶれた原子力発電所の建物が姿を現した。 1号機の前では時間当り100マイクロシーベルトが計測された。 バスの中に緊張感が漂った。 原子力発電所の建物前のフェンスは所々よじれ、爆発の残骸があちこちにそのまま乱雑に広く散らかっていた。 2号機前にはひっくり返った車両がそのままだった。

 取材団は4号機の前でバスを降りた。 4号機の建物上部は砲弾に当たったようにあちこちに穴が開いていた。 大型タワークレーンが屋上から曲がった鉄骨を吊りおろしていた。 東京電力関係者は 「最近、1号機格納容器内の放射線量を測った結果、時間当り11シーベルト(1万1000ミリシーベルト、1ミリシーベルト=1000マイクロシーベル ト)であった」と話した。 人が1時間いれば100%死亡する強度だ。 原子力発電所周辺の放射線量も高いため、地震津波に運ばれてきたトラック、乗用車などがに赤く錆ついたままそのまま放置されていた。 高い線量のために10分に制限された取材時間が過ぎ、バスに再び乗ろうとすると東京電力職員は履き物にかぶせたビニールを一枚脱ぐように話した。

"800マイクロシーベルト、800マイクロシーベルト!"

 車が出発して再び1号機のそばを通る時、放射能測定機を持っていた東京電力職員が突然大きな声で言った。 東京の何と1万倍、一時間で人が吐き気を感じるほどの高線量だ。

  事故処理の拠点建物である免振棟(地震および放射能からの安全装置を備えた建物)で会った高橋毅所長は事故収拾がとても遅いのではないかという質問に、 「外部から見れば遅いと言われるかも知れないが、安全問題を点検して準備を確実にした結果、それしか方法がない」と話した。 1〜3号機の原子力発電所では今も時間当り1000万ベクレルの放射能が流出していると語った。 事故初期に比べれば8000万分の1だが、流出が続いているのは現在も事故が進行中だという意だ。

 原子力発電所の場所に積まれている汚 染ゴミはコンクリートと金属残骸4万9000立方Mなど計10万立方Mに達すると話した。 一方には原子力発電所汚染水を入れたタンクがぎっしりと立ち並んでいた。 22万tを入れられる容量だが、すでにほとんど満杯だった。 それでも増加し続ける汚染水はいつ収拾が終わるとも知れない福島事故の深刻さを雄弁に語っていた。 東京電力側は 「山側に12本の井戸を掘って、原子力発電所に流れ込む地下水の量を減らす計画」と話した。

大熊町/福島原子力発電所共同取材団

東京/チョン・ナムグ特派員 jeje@hani.co.kr

 


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毎日新聞 2012年10月12日 19時33分

 東京電力は12日、事故収束作業が続く福島第1原発(福島県双葉町、大熊町)を報道関係者に公開した。 4号機の使用済み燃料プールでは核燃料の取り出しに向けてフロアのがれきの撤去がほぼ終了した一方で、放射線量が高い1〜3号機は燃料プールフロアに作業 員が立ち入ることもできていない。事故から1年7カ月がたってなお、後始末の困難さを印象づけた。

 報道陣への公開は、海外メディアだけを対象としたものも含め5回目で、今回は45人が参加。バスに乗り込み約3時間半かけて構内を回り、2カ所で計25分間、車外での取材が認められた。

 4号機から数十メートルの地点では、移動式の作業台に乗った5人の作業員が、外壁から飛び出した鉄骨を切断する作業に当たっていた。韓国メディアから「作業が進んでいないように見えるが」と聞かれ、高橋毅所長は「安全確保を最優先に慎重に作業を進めている」と説明した。

 取材ルートで最も放射線量が高かったのは、4号機の海側で毎時1000マイクロシーベルト。この日の取材を通した記者の積算被ばく線量は57マイクロシーベルトだった。【西川拓】



格納容器内、湯気立ちこめ高線量 福島1号機の映像公開

朝日新聞 2012年10月10日21時34分

【動画】湯気が立ちこめ高線量、福島第一原発1号機原子炉格納容器内の映像公開

写真・図版

原子炉格納容器の内部。格子状の作業用足場の上に、直径1センチほどのボルトのような棒が落ちている。奥に水面が見える=福島第一原発1号機、東京電力提供

写真・図版

原子炉格納容器内の作業用足場のすき間から見える水。カメラのライトが反射し、中央が白く光る=福島第一原発1号機、東京電力提供

写真・図版

事故時に原子炉格納容器を冷やすための水を出す配管。表面がさびている=東京電力福島第一原発1号機、東京電力提供

写真・図版

原子炉格納容器に機器を出し入れするハッチ=福島第一原発1号機、東京電力提供

写真・図版

原子炉格納容器の壁。湯気が立ちこめさびている=福島第一原発1号機、東京電力提供

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原子炉格納容器に機器の出し入れをするハッチ(左)。湯気が立ちこめている=福島第一原発1号機、東京電力提供

 東京電力は10日、炉心溶融事故を起こした福島第一原発1号機の原子炉格納容器内をカメラで撮影した様子を公開した。内部は湯気が立ちこめ、機器がさび ていた。水も確認され、事故で溶けて散らばった核燃料が冷やされているとみられる。放射線量は毎時11.1シーベルトを計測。11日で事故からちょうど1 年7カ月がたつが、中は依然として高い放射線量だった。

 1号機の原子炉格納容器内部の事故後の本格調査は初めて。炉心溶融事故を起こした1〜3号機の格納容器内部にカメラを入れたのは、2号機に続いて2基目になる。

 1号機は東電の解析で、最も燃料の損傷がひどく、溶けた燃料のほとんどが原子炉圧力容器を突き抜け、格納容器に落ちて底にたまっているとみられる。東電によると、表面に腐食はあるものの、見えた範囲では機械が大きく傷んでいることはないようだとしている。

 今回、配管の貫通部からカメラを入れて調べた。東電によると、格納容器の底から高さ2.8メートルに水面があった。これまで格納容器の圧力値から推定し た水面から80センチほど高かった。東電は「推定はあくまで目安の数字」として想定の範囲内の値だとしている。溶けた燃料は水につかり、冷やされていると みられる。

 2号機では今年3月の格納容器内部の調査で、毎時約73シーベルトの高放射線量を計測した。人が数分間浴びると死に至る値だ。今回1号機では最高11 シーベルトで、2号機よりも低いが1時間弱浴びると死ぬほどの高い値だった。今後は溶けた核燃料を取り出して廃炉作業を進める予定だが、容易に人が入れる 状態ではなく作業は困難が予想される。

 東電原子力・立地本部の尾野昌之本部長代理は「カメラの映像だけで原子炉内の状態を知るのは難しいが、一部だが放射線量や水位が見えてきた。今後の対応を考えるうえで重要な情報が得られた」と話した。 



格納容器の水位2.8m 福島第一1号機、映像で確認

朝日新聞 2012年10月11日

【動画】湯気が立ちこめ高線量、福島第一原発1号機原子炉格納容器内の映像公開

写真・図版

(写 真1)原子炉格納容器の内部。格子状の作業用足場の上に、直径1センチほどのボルトのような棒が落ちている。奥に水面が見える、(写真2)事故時に原子炉 格納容器を冷やすための水を出す配管。表面がさびている、(写真3)原子炉格納容器に機器を出し入れするハッチ=いずれも福島第一原発1号機、東京電力提 供

写真・図版

原子炉格納容器の内部。格子状の作業用足場の上に、直径1センチほどのボルトのような棒が落ちている。奥に水面が見える=福島第一原発1号機、東京電力提供

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原子炉格納容器内の作業用足場のすき間から見える水。カメラのライトが反射し、中央が白く光る=福島第一原発1号機、東京電力提供

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事故時に原子炉格納容器を冷やすための水を出す配管。表面がさびている=東京電力福島第一原発1号機、東京電力提供

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原子炉格納容器に機器を出し入れするハッチ=福島第一原発1号機、東京電力提供

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福島第一原発1号機の格納容器内の調査

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福島第一原発1号機の格納容器内の調査

 東京電力は10日、炉心溶融事故を起こした福島第一原発1号機の原子炉格納容器内をカメラで撮影した様子を公開した。内部は湯気が立ちこめ、機器がさび ていた。水も確認され、事故で溶けて散らばった核燃料が冷やされているとみられる。放射線量は毎時11.1シーベルトを計測。11日で事故からちょうど1 年7カ月がたつが、中は依然として高い放射線量だった。

 1号機の原子炉格納容器内部の事故後の本格調査は初めて。炉心溶融事故を起こした1〜3号機の格納容器内部にカメラを入れたのは、2号機に続いて2基目になる。

 1号機は東電の解析で、最も燃料の損傷がひどく、溶けた燃料のほとんどが原子炉圧力容器を突き抜け、格納容器に落ちて底にたまっているとみられる。東電によると、表面に腐食はあるものの、見えた範囲では機械が大きく傷んでいることはないようだとしている。

 今回、配管の貫通部からカメラを入れて調べた。東電によると、格納容器の底から高さ2.8メートルに水面があった。これまで格納容器の圧力値から推定し た水面から80センチほど高かった。東電は「推定はあくまで目安の数字」として想定の範囲内の値だとしている。溶けた燃料は水につかり、冷やされていると みられる。

 2号機では今年3月の格納容器内部の調査で、毎時約73シーベルトの高放射線量を計測した。人が数分間浴びると死に至る値だ。今回1号機では最高11 シーベルトで、2号機よりも低いが1時間弱浴びると死ぬほどの高い値だった。今後は溶けた核燃料を取り出して廃炉作業を進める予定だが、容易に人が入れる 状態ではなく作業は困難が予想される。

 東電原子力・立地本部の尾野昌之本部長代理は「カメラの映像だけで原子炉内の状態を知るのは難しいが、一部だが放射線量や水位が見えてきた。今後の対応を考えるうえで重要な情報が得られた」と話した。

■見えた水面

 東京電力が10日、福島第一原発1号機の原子炉格納容器内の映像を公開した。東電は大きな損傷はみられないとするが、今回見たのは一部に過ぎない。最も 原子炉の損傷がひどかった1号機の状態をつかむためには原子炉圧力容器の真下をみる必要があるが、カメラが入れない。全容解明はなお時間がかかる。

 「見た限りはずいぶん、ちゃんとしている」と原子力・立地本部の尾野昌之本部長代理はいう。配管などがさびているが大きな損傷は見られないとした。

 旧日本原子力研究所の田辺文也元研究主幹も「水位が2.8メートルあったことは、予想より高く意外だ。それだけの水位を保っているのは、格納容器の下の方の損傷があまり大きくなかった可能性がある」と話す。

 しかし、作業用足場の上には、ボルトのようなものが落ちていた。「大きな構造物を支えるボルトではない」(東電)という。だが、水素爆発の影響で機器が破損した可能性もある。

 疑問も多く残る。放射線量が最も高かったのは格納容器の底から8.6メートルの高さで、カメラを入れた直後の毎時11.1シーベルト。底に近づくにつれて、値が下がる傾向にあった。水面付近は4.7シーベルト。汚染水は0.5シーベルトだった。

 溶けた燃料が格納容器の底にたまり、底に近いほど放射線量が高いと思われていた。尾野本部長代理は「放射線源がどこにあるか。このデータから見極めるのは難しい」という。溶けた燃料がどこにあるのかを調べる必要がある。

 3月に最高73シーベルトを記録した2号機は、放射線の影響で映像が乱れていたが、1号機は乱れは少なかった。湯気が見えるが、2号機のように蒸気が満 ちて水滴が垂れる様子もない。東電は「1号機はベントができたが、2号機はできなかった。放射性物質の流れが違う可能性がある」という。

 大阪大の宮崎慶次名誉教授は「圧力容器の底部にある制御棒駆動装置などを見てみないと、詳しい破損状況はわからない。だが、放射線量が相当高く人が入れる状況ではない。調査に時間がかかる」と話した。

     ◇

 〈福島第一原発1号機の事故〉 昨年3月11日に発生した東日本大震災で福島第一原発が津波に襲われて電源喪失事故が起き、全6基のうち運転中だった 1〜3号機が炉心溶融に至った。1号機は翌12日午後3時36分ごろ、水素爆発で原子炉建屋の上部が吹き飛んだ。東京電力などの解析によると、燃料損傷が 最も早く進んだ1号機は、原子炉圧力容器の損傷も最も激しく、炉内の燃料はほぼすべて圧力容器から外側の格納容器に溶け落ちたとされる。1971年3月に 運転開始し、全6基のうち最も古い。