私、白いご飯が大好きなんです。ご飯あったら、ほか、な~んもいらんとですよ。なんと、一回に1合半食べます(糖尿病になるぞ)。司法試験合格後の検察修習の時は、千葉地検の食堂のおばさんに名前を覚えてもらえず、「大盛さん」と呼ばれていました(いつもライス大盛というから)。
でね、好みとしては人気のコシヒカリより、「ひとめぼれ」が好きなんです。本当はササニシキが大好きだったんですが、なんだか見つけられなくて。いやあ、炊き立てのご飯に勝る食べ物ってないですよね。日本人に生まれてよかった!!
ところが、あの憎っくき東京電力福島第1原発事故後の新米は、福島どころか、秋田だろうが、宮城だろうが、わたくし、一切食卓に上げなかったんですね。関西には、私の住む兵庫のお米だけでなく、滋賀とか一杯美味しいお米があるのに、なにが哀しゅうて、東北のコメを食わなアカンねんと、買ったことがありませんでした。
それにしても、有機農法とか自然農法で、米に限らず、土作り、水選びなどから頑張っていた東日本の生産者の方の怒りと絶望たるや大変なものだったでしょう。。。。
すんません、風評被害に乗っかっていたのかもしれませんが。。。。。事故前の古米は今のうちだと必死に食べましたが、事故後の新米はどうしても買えませんでした。
だって、セシウム汚染牛問題とか、ひどすぎたじゃないですか。より「安全そうな」食材が選べるんだったら、どうしても、そっちを選びますよ。まさか、豚肉をアメリカ清浄豚なんてのを買う羽目になるとは思いませんでしたよ。中国とアメリカの食材だけは拒否していたのに。
ともかく、福島の農家の方々がどうなるんだろうと罪悪感は抱きつつ、福島物産展に行ったこともありません。
しかし、朗報です!
福島県の2012年産のコメの全袋検査が2012年8月25日、二本松市で始まりました。この日の検査は、同市で取れた早場米「五百川」30キロ入り14袋が対象です。
初日は二本松市や生産者らで構成する二本松市地域農業再生協議会が運輸会社から借り上げた同市上川崎の倉庫で行われ、23日に市内の農家1軒が収穫した特産の銘柄「五百川」420キロを検査しました。
米袋はベルトコンベヤーに載せられ、生産者らが緊張して見守る中、検査装置の中へ。
そして!!!!!
1袋約10秒の検査のモニタリングの結果、14袋全てが測定下限値の1キロ当たり11ベクレル未満だったというのです!
じ、十秒・・・・・・そ、それで大丈夫なのかな。。。。。(あくまで不審と不信の男、宮武嶺)。しかし、それくらいの検査速度がないと、大量のコメが来た時に停滞するよなあ。
二本松市の同市地域農業再生協議会が運営する全袋検査場。
関係者ら約200人が注目する中、冒頭の写真の通り、協議会長の三保恵一市長が測定器のスイッチを入れました。モニターの「検査中」の文字が10秒後、安全を示す「〇」に変わった瞬間、検査された早場米を生産した同市の農家安斎孝行さんの表情が思わず緩んだそうです。
「出来は最高。おいしいコメを安心して食べてほしい」
と呼び掛ける安斎さん。
同じく「五百川」を生産しており、数日後には自分で栽培したコメの収穫が始まる本宮市の農家後藤正人さんはこの検査結果に、それはそれは胸をなで下ろしたそうです。
(検査合格!全袋を対象に実施されるコメの放射性物質測定。見守る三保二本松市長ら)
後藤さんは、原発事故以降、ケイ酸カリやゼオライトを田にまき、慎重の上にも慎重を重ねて栽培してこられました。これまでに作ったコメから放射性物質が検出されたことはないのです。ですから、品質には絶対の自信を持っていますが、それでも
「もしかしたら」
という思いもあったとおっしゃいます。どの生産者も
「一カ所でも基準値超えが見つかると、地区全てが駄目だと判断されてしまう。いつになれば何の心配もせずに自分のコメを食べられるのか」
と不安を胸に抱いているのです。賠償金をケチりまくっている東電、聞いてるか!
なにしろ、福島県のコメや牛をめぐっては2011年秋、県の「安全宣言」後、国の暫定基準値(当時の基準は1キロ当たり500ベクレル!!)を上回る放射性セシウムを検出される最悪の事態になりました。その結果、出荷制限や出荷の自粛で、県産米の信頼性を大きく揺るがす事態となりました。もう、これは「風評」被害ではなくて、本物の危険です。
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生産者が全頭検査を望んでいるのに、抽出検査しかしなかったなんて、この時の国や福島県ってなんて浅はかだったのでしょう。
今回、お米については当然の全量全袋検査の実施を国、県に働き掛けてきた三保市長は今回の検査結果にも
「まだ始まったばかり」
と気を引き締めましておられます。
これから、二本松、本宮両市と大玉村の安達地方を管内にするJAみちのく安達では、全域で約70万袋(30キロ入り)の出荷が予定されています。
やはり、新米が食べたいじゃないですか、消費者も。生産者も「新米」と表示されていれば、高く売れるわけです。ここに、実は危険と不安があります。
どうしても、出荷を早めるために検査の手抜きの可能性が潜在的には存在します。
たとえば、約6万2千袋(同)の検査を予定する国見町は測定機器1台を導入し、9月から検査を開始します。1日7時間稼働させたとしても、全袋の検査を終えるには1カ 月以上を要するという。協議会事務局を務める町の担当者は「日によっては7時間を超える稼働も考えなければならない」とピーク時を想定しています。
1回10秒の検査を連日7時間。。。。。。
また、収穫ピーク時、福島県内の各協議会は円滑に出荷できるよう生産者の検査日を的確に割り振る必要があります。なぜなら、検査が滞ることで、出荷が遅れれば、取引価格の下落や食味の低下につながりかねないためです。このため、一日も早い出荷を望む生産者が多く、不満を抱かせることなく検査を終えられるかが課題となっています。
ほんとうに、ほんとうに、早期出荷の思いよりも、安全を優先できるのでしょうか。
福島県によると、コメの全袋検査用測定器は計192台となる見込みで、このうち8月末までに119台が設置され、残りの73台は9月末までに設置を終えます。
そして、県は30億円を予算化し、市町村やJAなどでつくる協議会ごとに平成22年産米の収穫量に応じて購入費用を配分しており、県は「年内にも検査が完了する。円滑な出荷ができる」としています。この協議会には周辺自治体で広域的につくる組織も作りました。
さらに、肝心の放射線検出の検査は県から委嘱を受けた検査員が1人以上立ち会って実施します。この他、袋をベルトコンベヤーに乗せたり、生産者情報などを記したバーコードを読み込んだりするため、測定器1台に付き4~5人の作業員をつけます。
そのため、福島県は8月、測定器の購入費用などとは別に、全袋検査に要する追加費用として60億円の補正予算を専決処分しました。
さらにさらに、コメ検査場までのコメの運搬費、検査作業員の人件費として各協議会に無利子で貸し付けることにしました。
さらにさらにさらに、消費者の安心感のため、白米を購入する消費者向けに「安全な福島県のお米」と記したシールを精米業者らに貼ることになっています。このシールは放射性物質検査を実施した玄米を使用していることや、検査結果を公表している「ふくしまの恵み安全対策協議会」のホームページ(HP)アドレスなどを表記しています。
また、放射性セシウムの検査を終えた袋(玄米30キロ)には生産者情報を記録したバーコードと、携帯電話などからアクセスするQRコードを貼り、放射性物質の測定結果をHPで公表します。
もちろん、これら予算化した経費は東電に対し賠償を請求します。東電、すぐ払え!
(福島県出身のアーティストが結集した猪苗代湖ズの『I love you & I need you ふくしま』)
さて、地元でこれまでも福島県産米を食べていたという消費者の中には
「しっかりとした検査を通過したものなら、より安心して購入できる」と話しておられる方もおられます。
しかし、震災以降、県産米を買わなくなったという二本松市の主婦は
「昨年は安全宣言後に基準値を超えるコメが見つかった。検査で大丈夫だと言われても、すぐには信用できない。子どもが心配なので、まだ県産米を買おうとは思わない」
と語っておられます。
子どもを守る親として、これもまた当然のお言葉だと思います。幼い娘を持つ親として、痛いほどお気持ちがわかります。信頼は時間をかけて、慎重に一度の過ちも起こさず積み重ねて、やっと得られていくでしょう。
1キロ500ベクレルの暫定基準値は酷すぎましたが、去年2011年の正式の基準値は1キロ100ベクレル。100ベクレル超は廃棄され、それ以下の米は完売しましたが、店頭に「福島産」として並ぶ量販店への出荷は従来の半分以下で、外食産業などに売ったそうです。
ああ、俺、めちゃ外食したがな。家で兵庫米食べててもあかんやん。
(お米流通せず倉庫に保管されている2011年産の福島米=2012年2月28日午後6時21分、福島県二本松市向原)
また、福島県産のコメを別の土地の米に混ぜる産地偽装も発覚しました。2012年6月、「新潟県産コシヒカリ」と偽って他品種が混ざったコメを販売したとして、大阪府の米穀店主が、不正競争防止法違反(偽装表示)の罪で新潟区検に略式起訴されたのですが、県警の調べで、店から福島県産米を大量に仕入れた伝票が見つかったというのです。最悪!
今年2012年は、前述した1日8時間で2000袋(60トン)を検査できるベルトコンベヤー式検査機約190台を配備し、測定下限値は11ベクレルとしました。さらに、基準値超えの可能性がある場合、より精度が高いゲルマニウム半導体検出器で再検査し、基準値超えの袋は廃棄することになっています。
そして、出荷される袋には16桁の識別番号が張られます。さらにさらに、福島県のホームページで 1ベクレル単位で袋ごとの検査結果を確認できるのです。
福島の生産者の皆さんは、やれるだけのことはやっている。私はそう評価します。
(裏磐梯 [大型本] 新井 幸人 自然の豊かさ、美しさ、厳しさ。さまざまな顔を見せる裏磐梯の四季に魅せられてシャッターを押し続けてきた著者の作品集。1992年刊行の「裏磐梯」と97年に制作したCD-ROMにその後撮影した写真を加えた新編集。 )
岩手や宮城など、福島県ではない他の県の瓦礫の広域処理さえ、全国で反対運動が起こっています(そもそも広域処理する合理性があるかかどうかに疑問があるからこれには理由がある)。しかし、京都五山で陸前高田の薪を燃やすことが拒否されたり、福島の屋内で作られた花火を愛知県で花火大会に使うことさえ拒否された事件もありました。
幼い娘を持つ一人の親として、危険はゼロにしたい、そういう気持ちもわかります。
しかし、福島から避難した子たちが、「放射線が移る」といじめられたり、他県で診療拒否されたり、余りと言えば余りの事件も多発しています。こういうのを、大津の事件と同じ、いじめ、というのです。
はっきり言って、福島県などの完全な除染は不可能です。余りに除染が不可能な地域でさえ国のやっている除染は除染ビジネスというあらたな原発利権としか見えないところもあります。瓦礫処理だって、どうして静岡や大阪や九州で処理しなければいけないのか、一向に合理的な説明がありません。
しかし、原発ゼロを求めることと、放射線ゼロを求めることは違います。フクシマ以降、日本列島全体の誰もがもはや多かれ少なかれヒバクシャなんです。できる限りは放射線を遠ざけたい。しかし、「放射線無菌室」で生きていくことは、いまや日本列島では誰にもかないません。
福島の方々の中で、より安全なところに避難したい方を受け入れることに、無駄な除染のお金を使うほうが、理性的には合理的だと思います。
しかし、福島県から避難された方はわずか数万人。200万人近くの方はふるさと福島を選んでいるのです。
(「しぶき氷―猪苗代湖・不思議な氷の世界(ワンダーアイスワールド) 」小荒井実写真集 [大型本] 華麗で幽玄なしぶき氷や蓮ノ葉氷、団子氷について、貴重な淡水の湖の自然や水質の保全など、さまざまな自然現象への関心と理解が深まるような資料を整えた解説編、および科学的かつロマン的な視点でとらえた写真編を収録)
あの美しい故郷福島で暮らしたいとはあたりまえじゃないですか。さまざまな生き方を援助すること。福島を離れたい方は援助し、逆に福島で生きると決めた方は福島で生きられるように、手助けするのが、個人の生き方を尊重するのが「個人の尊厳」を大切にすることです。そのための除染ならわかります。
さて、話を元に戻しますと、牛が食べる稲わらさえ、外に乾かしているので凄まじい放射性物質の汚染を受けました。外で栽培するコメは、土や水の問題も含めて、危険がいっぱいではあります。
だから、くどいようですが、福島の生産者の方々と、生産者団体、県をはじめとする自治体の皆様には、次に、セシウム汚染米問題が出たら、福島の農業は終わりだと、覚悟してほしい。
厳しいことを言いますが、誰だって、子どもにセシウム入りの食材なんて食べさせたくない。うちの事務所はセシウムゼロのお水を買ってお客様にも出し、自分たちでも飲んでいます。
お米からセシウム不検出といっても、それは測定限界値1キロ11ベクレル未満ということです。確かに、物凄い微量ですが、ゼロということとは違うのです。「安全と安心は違う」という言葉を、関係者の皆様に、何度も何度もかみしめていただきたいと思います。
しかし、それでも、私は福島県の生産者の努力と誠意を信じたいと、私は考えてます。
取り返しのつかないことをしたのは東電と自民党政権などの原子力ムラです。福島の人たちは被害者であって罪はない。
わたしは、福島の皆さんの善意と真摯な思いを信じます。
今度、近所のスーパーで福島県の安全ラベルのお米があったら買ってみますね(すみません、まずは妻子には食べさせられないで、私一人で食べることをお許しください)。
こんな、不安と期待の入り混じった全国の我々の気持ちを、絶対に、二度と裏切らないでください。お願いします。
(猪苗代湖ズの『I love you & I need you ふくしま』 福島の皆さんのアンサーバージョン)
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福島12年産米 早場米検出されず 放射性物質の全量検査
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福島県の2012年産米に放射性物質が含まれていないかどうかを調べる全量検査が25日、福島県二本松市で始まった。検査対象の早場米から国の基準値(1キログラム当たり100ベクレル)を超す放射性セシウムは検出されず、関係者は安堵(あんど)の表情を浮かべた。
検査場の二本松市の倉庫では、みちのく安達農協(二本松市)の職員が早場米「五百川」14袋(1袋30キログラム)を1袋ずつベルトコンベヤー式検査器で測定。全て検出限界値の11ベクレル未満だった。28日にも市内の直売所で販売される。
1袋ごとに個体識別のためのバーコードラベルを張り、基準値以下の場合はQRコードを記した検査済みラベルも張る。検査結果は1袋ごとにデータ化され、QRコードを読み取れば検出値や検査日が確認できる。
生産者の安斎孝行さん(58)は「消費者の食べている姿が頭に浮かんだ。基準値未満でも急には安心感を持ってもらえないかもしれないが、科学的には安全であることをPRしたい」と話した。
福島県産米は昨秋、県の安全宣言後に当時の国の暫定基準値を超える放射性セシウムが県内各地で検出され、風評被害を招いた。このため県は生産者の直接販売米や自家消費米を含めた全てのコメについて同様の全量検査を実施する。
福島で25日からコメの全袋検査 「出荷時期」に不安の声も
東京電力福島第1原発事故の影響で農産物の出荷制限や風評被害を受けた福島県は25日から、平成24年産米の放射性物質の全袋検査を始める。今年 は、収穫を予定する36万トン(約1200万袋)の全量について、放射性物質が含まれるかを1袋ごとに調べる。ただ、膨大な作業量となるため農業関係者か らは「本当に秋の新米商戦に間に合うのか…」との声も上がっている。
福島県のコメをめぐっては昨秋、県の「安全宣言」後、国の暫定基準値(1キロ当たり500ベクレル)を上回る放射性セシウムを検出。出荷制限や出荷の自粛で、県産米の信頼性を大きく揺るがす事態となった。
県はこの教訓から今年は全ての米袋に識別コードを付けて管理。検査はベルトコンベヤー式機器約190台を使用し、基準値(同100ベクレル)以下のものだけ「検査済み」のラベルを貼って出荷する。年内にも全量の検査を終える方針だ。
一方、検査の現場となる市町村やJAなどには、収穫のピークとなる9月中旬~10月中旬を前に、不安も広がっている。
二本松、本宮、大玉の3市村を管轄するJAみちのく安達。約2万トン(約70万袋)の収穫見込みに対し、検査機器13台で対応に当たるが「作業を円滑に進める上でギリギリの数」と担当者。
消費者に新米としてアピールするためには11月いっぱいの出荷が限度とみる。「作業は天候にも左右される。例年の倍近い4カ月かかる可能性もある」とため息をつく。
人員不足も深刻だ。検査には機器1台当たり4、5人が必要とされるが、郡山市の担当者は「職員だけでは到底、回らない」。1日当たり100人以上の臨時雇用が必要だが、集まりは鈍いという。
生産農家も、複雑な心境で収穫時期を迎えている。
大玉村の農業生産法人「農作業互助会」の鈴木博之代表(62)は「今年は実も重く、いいコメができたが、福島のコメに向けられた目はまだ厳しいものがある」と風評被害を懸念する。
例年なら、この時期には顧客との契約も行われているが、検査で「安全」のお墨付きが出なければ、契約ができない状態。「新米はいかに早く売ることができる かが勝負だが、検査が滞れば出遅れるのは確実。秋の新米商戦に参加できないことも覚悟しなくては」と心配そうに語った。
産地表示の必要がない外食とかに流れているだろうと予測はしてましたけどね。
知らぬが仏・・・ということでしょう。
まず、東電が福島の農産物を部買い取るってのはどうでしょう?東電が安全を確認したら、一般に売っても良い事にして、安全でない分は「少しの放射線は体に良い」とか言った顧問で食べてもらう、ということで。
よく大臣・議員が安全性をアピールするために、O157のとき貝割菜などを食べているのが報道されましたが。「
「安全でない分は『少しの放射線は体に良い』とか言った顧問で食べてもらう、ということで。」のブラックさ、これもありそうです。