安倍首相メルマガ「真実」 東京地裁、菅元首相の賠償請求棄却 

2015/12/3 21:29 日本経済新聞

 東京電力福島第1原子力発電所事故への対応をめぐり、安倍晋三首相のメールマガジンの記事で名誉を傷つけられたとして、菅直人元首相が安倍氏に慰謝料1100万円などを求めた訴訟で、東京地裁(永谷典雄裁判長)は3日、「記事の重要部分は真実」と認め、菅氏側の請求を棄却した。

 問題となったのは、菅氏が首相だった2011年5月20日配信のメルマガ。「唯一の英断と言われている『3月12日の海水注入の指示』はまったくのでっちあげ」として、「海水注入を止めたのは菅総理その人」「これをごまかしウソを側近がばらまいた」と記載した。

 永谷裁判長は判決理由で「菅氏に海水注入を中断させかねない振る舞いがあった」と指摘。「海水注入の実施を決めたのは菅氏という虚偽の事実を側近が新聞やテレビに流したという記事も重要部分は真実」と認めた。

 判決後に記者会見した菅氏は「事実認定が誤っており、とても承服できない」と話し、控訴する方針を示した。