【2月20日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領がフロリダ(Florida)州で18日に開いた集会で、実際は起きていないのにスウェーデンでテロ攻撃があったかのような発言をし、ソーシャルメディアで嘲笑の的になっている。トランプ政権では側近からも実在しない事件に言及した発言が相次ぎ、失態をさらしている。

 トランプ氏は支持者を前に行った演説でテロの標的となった場所を列挙したが、その際に「ドイツで起きていることを、スウェーデンで昨晩起きたことを見てほしい。スウェーデンでもだ。信じられるだろうか。スウェーデンは(移民や難民を)多数受け入れている。これまで考えもしなかった問題を抱え込んでしまった」と語った。

 演説は、イスラム圏7か国からの入国を禁止した自身の大統領令を擁護する狙いだったとみられる。しかし、スウェーデンに関する事実と異なる発言はソーシャルメディアで物笑いの種になったほか、スウェーデン外務省からも説明を求められた。

 トランプ氏は19日、ツイッター(Twitter)で「スウェーデンで起きていることについて私が述べたことは、FOXニュース(Fox News)で放送された移民とスウェーデンに関するニュースについてのものだった」と弁解した。

 トランプ政権でこうした勘違いや言い間違えは本人に限らない。「もう一つの事実(alternative facts)」という言葉を人口に膾炙(かいしゃ)させたことで知られるケリーアン・コンウェー(Kellyanne Conway)大統領顧問は先に、実在しない「ボーリンググリーン(Bowling Green)虐殺」なる事件に言及。

 またショーン・スパイサー(Sean Spicer)大統領報道官は1週間で3度も「アトランタ(Atlanta)での攻撃」に触れたが、後に「オーランド(Orlando)」の間違いだったと釈明している。(c)AFP

 

 

「スウェーデンでテロ」 トランプ氏が「偽ニュース」 フロリダで演説、釈明ツイート

 トランプ氏は18日の演説で、連邦地裁に即時停止を命じられた中東・アフリカ7カ国からの入国を一時禁止する大統領令に言及。裁判所を批判した後、安全保障政策の必要性に触れ、「あなたはドイツで(テロが)起こっていることを見ている。スウェーデンで昨晩、起こっていることを見ている。誰がこのことを信じられるだろう?」と発言した。

 ドイツに関しては、難民申請を却下されたチュニジア出身の男が昨年12月にトラックでクリスマス市に突っ込んだテロを指したとみられる。しかし、スウェーデンは多数の難民を受け入れているものの、ここ数年テロは起きていない。

 トランプ氏の演説後、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)で発言の真偽が話題となった。スウェーデンメディアは17日に悪天候で道路が封鎖されたことなどを列挙し、「これが昨晩起きたことです」とする記事を掲載した。

 トランプ氏は19日夕、「(17日夜に)米FOXニュースでスウェーデンの移民(問題)を懸念する番組を放映したことに関連している」とツイート。ホワイトハウスは19日、トランプ氏が特定の事案ではなく、一般的に犯罪が増えていることを述べたと釈明した。

 

 

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