数学者藤原正彦先生の著書『世にも美しい数学入門』によれば、
世界的な数学者の故郷をたどってみると、
例外なく美しい町で生まれ、お育ちになっておられる、
とのこと。
つまり、
完全で美しい数式を生むには美しさを認識する感性が必要で、
美しさを認識する感性には美しい故郷が必要、
というわけです。
従って、
このテーゼを真とするならば、
音楽にも同じことが言えるにちがいない、
と湘南海岸をとぼとぼ歩きながら、そう確信したのでした。
今回の旅の間中、
桑田さんのベストアルバムを聴いていたのですが、
今更ながらですが、
桑田さんの描く美しい旋律と抒情性は、誰にも真似のできない、
日本の宝と呼ぶべきもので、
その比類なき才能は、
この、どこを切り取っても絵になる、
美しい湘南で必然的に育まれたものなんだ、
と、
確信に近い信念を持ちました。
それにしても、
いつもの月一東京トリップが、
見えない力によって、
予期せぬ方向へ引き寄せられたのは、
桑田さんからのサブリミナルメッセージだったのかも!?