ラスパオ君のゾウな日々NEO

お芝居7割ゾウさん3割の覚え書きです。お役立ち情報もあると思うので是非お立ち寄りください。

IQ5000「ブラック・ベリー」

2016-10-29 20:15:47 | 芝居
 東欧やモンゴルに存在するマンホール・チルドレンを描いたシリーズの3作目の作品です。マンホール・チルドレンとは、親がいない、事情があって親と一緒に住むことができないためにマンホールの中に住んでいる子供たちのことです。東欧やモンゴルは冬、とても寒くなるので、道路の凍結を防ぐためにマンホールの中に温水管があり、そのおかげで温かく、過ごしやすくなっているのです。
 マンホール・チルドレンは子供なので、大人のホームレスのように一人で生きていくことができないため、チームを組んで生活しています。いくつかあるチームのうちの一つ、チーム・グレーに所属している子供たちが登場人物となります。
 チーム・グレーに所属するドンの弟サムソンを暴力的な両親から救い出すところから物語は始まります。サムソンの救出は成功しますが、食い扶持が増えることに危機感を覚えた幹部からサムソンの受け入れを拒否されます。この幹部の考えに怒りを覚えたドンの友人のリーダーは、賛同者を集め、新たにチーム・ブラックをつくります。また、サムソンが長い間の両親の暴力によって失明していたため、リーダーの妹ハカセがブラック・ベリーが視力回復に効果があるらしいことを調べ、産地であるバイカルー湖へブラック・ベリーを買いに行くことにします。途中までは汽車で行けますが、駅からブラック・ベリーを売っている村までは長い距離を歩いていかなければなりません。そこでリーダーは、凍り付いているバイカルー湖を見て、橇で湖を横切っていくことを思いつきます。最初は順調に進んでいきますが、疲れがたまってくるにつれ、寒風や氷の冷たさに体力を奪われゆきます。やがて動くことができなくなり、凍え死ぬのを待つばかりとなります。そこで、サック、コサック、ベンパツが最後の力を振り絞り、命を懸けて橇を岸まで届けます。その頃、マンホールに残ったチーム・ブラックのメンバーも臓器ブローカーの大人たちに襲われてピンチを迎えます。入り口をふさいで侵入を防ぎますが、水を流し込まれ、溺れそうになります。梯子を登って避難しますが、水かさがどんどん増し、水の冷たさに体力を奪われいていきます。やがて、チェック、キララ、チララ、と最後には肝心のサムソンも力尽き、水の中に沈んでいきます。リーダーたちがマンホールに戻った時には、チーム・ブラックのメンバーは半分に減っており、全員が心に深い傷をおってしまいます。最後にドン、プリンセス、イヤーがチームを去るところで物語は終わります。
 登場人物の半数が死んでしまうという重い話ではあるのですが、見た感じではそれほどの重苦しさはありませんでした。困難な中でも一生懸命生きようとする子供たちの姿に救いがあり、腹筋さんの無茶ぶりアドリブに一生懸命応えようとする役者さんたちの姿に笑わされたせいかもしれません。
 世の中にはマンホール・チルドレンという子供たちがいることに気づかせてくれた貴重なお芝居でした。
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