DIARY yuutu

yuuutunna toki no nikki

三好達治(1900-1964)「かへる日もなき」『花筐(ハナガタミ)』(1944年、44歳)

2016-10-30 22:03:04 | 日記
 かへる日もなき

かへる日もなきいにしへを
こはつゆ艸(クサ)の花のいろ
はるかなるものみな青し
海の青はた空の青

《感想》
①過去にもどることはできない。「かへる日もなきいにしへ」!
②「こはつゆ艸(クサ)の花のいろ」とあるが、それはなぜか?
③「いにしへ」は、「はるかなるもの」である。
④ 明らかに「はるかなるもの」が2つある。それは「海」と「空」。
④-2 海は青く、山も青い。かくて「はるかなるものみな青し」。
⑤ 「かへる日もなきいにしへ」は(=「こは」)「はるかなるもの」であり(③)、後者の色は青だから(④-2)、かくて「こは」青である。
⑤-2 そして青は「つゆ艸(クサ)の花のいろ」である。
⑤-3 こうして「こは」「つゆ艸(クサ)の花のいろ」と結論される。。
⑥「はるかなるもの」の色、「青」によって、もどることのできない過去への哀しみが、七五調で、直截に表現される。

 YOU CAN’T GO BACK THE DAY
The day you can’t go back is the past.
This has the color of dayflower.
All distant things are necessarily blue.
The blue sea and the blue sky.
ジャンル:
ウェブログ
Comment   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 吉原幸子(ヨシハラサチコ)(1932-2... | TOP | 中江俊夫(1933-)「夜と魚」... »

post a comment

Recent Entries | 日記

Trackback

Trackback  Ping-URL
  • 送信元の記事内容が半角英数のみのトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • このブログへのリンクがない記事からのトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • ※ブログ管理者のみ、編集画面で設定の変更が可能です。