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杉山平一(1914-2012)「憩い」『杉山平一詩集』(1984年):「永遠」の観念と恋人のイデア

2016-10-13 18:34:56 | 日記
 憩い
勤めに追われていそぐ私を
交叉点が抱きとめてくれます
ちょっとおやすみ
ルビイ色のシグナルの下
吻と(ホット)溜息を吐き出し
仰げば青空は高く澄んで
想いは遠く誘われます
永遠のこと あなたのこと
シグナルがエメラルドに瞬くまで

《感想》
①「私がよく生きてこれたのは、片手に文学をにぎりしめていたからである。」(「ひとりぼっちの世界」)と、この詩人が書く。彼は、倒産の地獄を経験した経営者でもあった。
②「交叉点」で信号が変わるまで、一瞬の待ち時間、それが「憩い」の時間となる。
③一方で「永遠」、他方で「あなた」(恋人)への想いが、彼を憩わせる。激烈な日常を救うものは、「永遠」の観念による日常の相対化と、恋人のイデアによるこの世の肯定である。

 A REST
Because of my hard work, I am busy and I walk hurriedly.
A crossing tenderly embraces me as I am.
"Take a rest for a while!"
Under a traffic light of ruby color, I breathe a sigh of relief.
I look up and find out the blue clear sky.
It brings me to think about far distant things.
Eternity and my sweetheart.
It continues until the shining traffic light changes to emerald color.
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