DIARY yuutu

yuuutunna toki no nikki

「矛盾」と「両立」    

2017-03-20 08:14:14 | 日記
 ルイス・キャロル『鏡の国のアリス』の中で、ふたごの一人であるトゥイードゥルディー(Tweedledee)が詩「セイウチと大工(The Walrus and the Carpenter)」を朗詠する。(以下はその一部。)

 太陽が海の上で輝いた
  全力で輝いた。
 太陽は最善を尽くした、
  波が穏やかで上機嫌になるように。
 そしてこれは奇妙だった、なぜなら
  それは真夜中だったから。

《感想1》
 まず、当然のことが述べられる。太陽が海で輝く。そして太陽の意図が語られる。太陽は波を穏やかに上機嫌にしたかったのだ。だが、これは、状況の一部だった。
 状況全体は、奇妙だった。真夜中に、太陽が輝いていた。
《感想2》
 「群盲、象をなでる」の諺が思い出される。何人かの盲人が象の一部を触って、象がどんなものか語る。
 足を触れば象は「柱」のようだと言う。尾なら「綱」、鼻なら「木の枝」、耳なら「扇」、腹なら「壁」、牙なら「パイプ」という具合。
 「木を見て森を見ず」である。
《感想3》
 詩では、状況の一部分で、太陽が輝く。別の一部分で、時は夜。一方は昼で、他方は真夜中である。奇妙だ。「矛盾」する状況。
 しかし群盲が象をなでる時、「矛盾」は生じない。異なる各部分が「両立」する。

The sun was shining on the sea,
 Shining all his might;
He did his very best to make
 The billows smooth and bright―
And this was odd, because it was
 The middle of the night.
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