野田首相にエール

大飯原発再稼働に消費税増税法案、野田首相、サンドバックになりながらも、めげることなく、粘り強く頑張ってますよね。
最初は、「Noda？Who？」とか思いましたが、汚れ役から決して逃げないその姿勢、愚直な、でも信頼できるリーダーって感じです。

でも、大飯原発の本格再稼働、7月下旬ですってね。
真夏、来ちゃってるじゃないですか。せっかくの決断が効果半減です。
野田首相は今月初旬に決断しようとしていたのに、ぐちゃぐちゃ言って結論を遅らせた人がいるわけです。
「たとえ熱中症で死者が出ようとも反対！」くらいに信念を持っているならともかく、結局容認するのであればつまらない引き延ばしなんかしなければ良かったのに。

消費税増税法案も、自民、公明が賛成したところで大勢は決しているのですが、まだ結論を遅らせようとしている人たちがいます。
民主党の両院議員総会の録音テープで、「このままでは、法案は通って我々は野党に転落、捨て石じゃないですか。」という発言が聞こえてきました。
気持ちは分からないでもないですが、国民のためとか言いながら、結局自分が落選したくないってことか。
「かくすれば　かくなることとはしりながら　やむにやまれぬ政治家魂」くらいに、信念を持って反対しているのであればいいですけど、選挙で「私は最後まで反対したのですが、、、」と言いたいだけだってのがみえてきちゃいます。
でも、それが通用する程に国民は馬鹿じゃないと思いますよ。

私は、今まで民主党に投票したことは一度もないのですが、この人が引き続き首相をやってくれるのなら入れてもいいかなって思います。
首相以外にも、若い世代で結構良い人もいるし。
でも、玉石混交、とことん駄目な人もいますよね。
そういう人、今この機会に排除しちゃった方が長い目で見て民主党のため、ひいては日本のためになると思うのですが。
特に党首経験者３人（首相経験者２名を含む）。
東電と前首相、事故報告書では泥仕合の様相ですしね。あの緊急事態に、こんなことやってたのかって。

前々首相は、相変わらず夢とうつつの境界があいまいなようで。私は半ば本気で病気なんじゃないかと思っています。
私が一番ひどいと思ったのは、亀井郵政大臣が日本郵政の西川社長を辞任させるのを放置したこと。
郵政民営化は小泉元首相時代に国民が圧倒的に支持した政策であり、民主党のマニフェストにはその見直しは含まれていませんでした。
当然、民営化は政策としてそのまま進められるべき。
西川社長は小泉首相が三顧の礼をもって迎えた人で、それを、選挙でろくに議席を取れなかった泡沫政党の党首が大臣になって、国民の意思を無視して私怨で社長をクビにしてしまう、どうしてこれが問題にならなかったのだろうか。
あれで、与党のために一肌脱いでやろうと考える財界人、民間経営者が激減したことは間違いありません。
まあ、本人は勝手に失脚しちゃったみたいですけど。

野田首相、本当に捨て石になっちゃうのかな。
そうなったら残念ですけど、本人は自分の政治信条を貫いて爽やかなんじゃないでしょうか。
もしそうなっても、自分にとっては、記憶に残る首相になることは間違いありません。