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八代目桂文楽の噺、「 厩火事(うまやかじ)」

2015年02月07日 | 落語・民話


八代目桂文楽の噺、「 厩火事(うまやかじ)」によると。
 

 悋気(リンキ)は難しいものです。
 ”お先さん”が髪結いの仕事から帰ると、亭主は帰るのが遅いと雷を落とした。

負けずにお先さんもやり返して夫婦喧嘩になった。

そのことでお仲人の家に愚痴を言いに来たが、毎度の事でいい加減にしなさいとたしなめられた。

少しぐらい稼ぐからと言って、亭主の悪口ばかり言って、亭主を立てないと見苦しいし、今日は何をして欲しいんだ。

別れるんだったら、丁度良いから別れなさい。


 「お前さんが言うから言うが、先日もお前さんの家の前を通ると入り口が開いていた。中を覗くと亭主が昼間から刺身で一杯やっていた。これが気に入らない、夜まで待ってお前と二人でやればいいだろ。そんな亭主じゃ、縁が無かったんだからお別れ、お別れなさい。別れな!。」

 「旦那、そんな言い方はないでしょ。なにも百人前の刺身を長屋中配って、1升酒を飲んで倒れた訳じゃないでしょ。たった1人前の刺身と1合のお酒でしょ。」 

「あぁ~、いやだ。これだから夫婦仲の口はきけないと言うんだ。」

「お前が愛想もこそも尽きて別れたいと言うから、言ったんで本当はどうして欲しいんだ。」 

「私は彼より七つも年上で、今は良いが女の老けるのは早いので、歳を取った時に不実になるのではないかと心配なのです。でも、鉦と太鼓で探してもいないほど、優しい時もあるんですよ。」 

「なんだよ、一体どうなっているんだ。」 

「けれども、あんな奴死んでしまえばいいと思う事もあるんですよ。人情があるのか、不人情なのか、共白髪まで添い遂げてくれるものか心配で、その本心が分からない。」 

「8年も添い遂げているお先さんが分からないのが、私が分かるはずはないでしょ。 でも、お前さんも可哀相だから、人の心の試しようというのは有るよ。」

 「お前さん、唐土(もろこし)を知っているかい。」 

「知っていますよ。”おだんご”でしょ。」 

「違うよ。今の中国、そこに孔子という学者がいた。その孔子が留守の時、厩から火事が出て愛していた白馬が焼死してしまった。家来一同避難して無事であったが、そのことを孔子に伝えると、『皆は無事か』と訪ねそのほかの事は何一つとがめなかった。この時から家来はこの君主には命を捧げても尽くそうと思うようになった。」


 仲人が続けて話すには「その反対に、麹町の屋敷に”さる”旦那がいた。」 

「あ~ら、猿の旦那がいたのですか。」 

「名前が言えないので”さる”と言っているんだ。その旦那が瀬戸物に趣味があった。」 

「あら、同じだわ。家の亭主も骨董の焼き物を大事にしていますよ。」 

「そんな安物とは桁が違うよ。黙ってお聞き。ある時お客に拝見させた後奥様が片づけたが、間違って2階の階段から足を踏み外して下まで落ちてしまった。瀬戸物が大事と分かっていたので捧げて大事はなかったが、その時ご主人が『瀬戸物は大丈夫か、鉢は壊さないか、瀬戸物は壊しはしないか、鉢は壊さないか、瀬戸物は壊しはしないか。』と息もつかずに36ぺん言った。瀬戸物の事は聞いたが身体の事は 、これっぽっちも聞いてくれなかった。その後、奥様がいなくなって仲人から『瀬戸物の事は聞いても、身体の事を聞いてはくれない不実な方とは離縁願います』と出したくもない、離縁を出してしまった。
 良い機会だ、お前の亭主も瀬戸物にこっているのだろ。今から帰って、その瀬戸物を壊しておしまい。その時に瀬戸物の事ばかり言っていたらダメだよ。一言でもお前の身体の事を聞いたら見込みがある。分かったね。」 

「面白い話ですね。当然私の身体の事を聞いてくれますよね。」 

「そこを試すんだよ。」 

「旦那、先に行ってお先が皿を壊すから身体の事を聞いてやってくれと、言付けてください。唐土ですかね麹町ではないですよね。」 

「未練があっていけないよ。」

 お先さん、家に帰ると台所の亭主秘蔵の皿を持ち出し、間違った振りをしてたたき割ってしまった。

しどろもどろでおろおろしているお先さんに「大丈夫かぃ」と優しい声が掛かった。お先さんほろっとしながら「(唐土だわ)そんなに私が大事かぃ。」 

 「当たり前だよ。お前に怪我されたら、明日から遊んで酒を飲んでいられなくなる。」

 

 

  

 

         

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