無理しないでボチボチ

ジョークとニュース間違え無いように  

全てNETのコピペで出来ています。不都合なものは連絡ください。

桂文朝の噺、「平林」

2014年11月28日 | 落語・民話

桂文朝の噺、「平林」(ひらばやし)より
 


「定吉(さだきち)や。 定吉。」
「はーい。 えー、何ですか、旦那様」。
「あー、お前、済まないけどもな、この手紙をなぁ、橋を渡った平河町(ひらかわちょう)の平林(ひらばやし)さんのとこへ 届けておくれ」。
「あっ、そうですか、分かりました。今、私、お風呂沸かす番なんです。もうすぐ沸きますので沸いたら行ってきます」。
「あー、そうか、そうか。お前がお風呂番だったか。ご苦労だったな。それは、他の者に見させておくから。急ぎだから、その手紙を先に届けてきておくれ」。
「あー、そうですか、分かりました。じゃあ、行ってきます。この手紙何処に届けるんですか?」
「だから、平河町の平林さん」。
「あ、分かりました。お風呂の方はお願いしましたよ。グラグラ煮え立って、後からうめると奥様に怒られるんです。よく言って置いてくださいよ」。
「お前の粗相にならないようにしておくよ。早く行ってきな」。
「え~、旦那、これどこに届けるんですか」。
「先っきから、平河町の平林さんと言っているだろう。お前はどうしてそう忘れっぽいんだ。そうだ、忘れたら、手紙の表に名前が書いてあるだろ、それを読めば良い」。
「それが、まるで、字が読めないんですよ」。
「しょうが無いな。それでは、他のことを考えないで、ず~っと平林さん、平林さんと、口の中で言って行きな」。
「分かりました。旦那は頭が良いな」。
「気をつけて、行ってきな」。

 口の中で「平林さん、平林さん」と言いながら歩いていると、お巡りさんに呼び止められて、「ちゃんと信号を見て渡らなければいけない。信号は赤になったら渡ってはいけない。赤止まりの青歩き」と注意をされてしまった。
「赤止まりの青歩き、・・・?、ん?」気づいた時には宛名の読み方を忘れてしまった。
困って、ちょうど通りかかった人に読んでもらうと「タイラバヤシだろ」と教えてくれた。
声に出してみると、どうも違うような気がして、別な人を捕まえて聞いてみると「ヒラリンでしょ」。
また違うような気がして、通りかかった老人に聞いてみると「イチハチジュウノモクモクじゃ」。
これも違うような気がして、たばこ屋さんで聞いてみると「字が読めない。それでは字に色気を付けて読む、ヒトツトヤッツデトッキッキ」。
どれも合っているように思えず、これ以上聞くのも面倒だからと、教えられた名前を全部つなげて怒鳴ることにした。
「タイラバヤシかヒラリンか、イチハチジュウノモクモク、ヒトツトヤッツデトッキッキ」、節が付いてきた。
「♪タイラバヤシかヒラリンか、イチハチジュウノモクモク、ヒトツトヤッツデトッキッキ」、怒鳴っているうちに、あっという間に人が集まってきた。

 「源さん、向こうから歩いてくるのは、伊勢屋の定吉じゃないか。定吉どうした」。
泣きべそかきながら「♪タイラバヤシかヒラリンか、イチハチジュウノモクモク、ヒトツトヤッツデトッキッキ」
「何をやっているんだ。どうしたんだ。お使いに行って、行き先が分からなくなっちゃった。しょうがないな。その手紙はどこに届けるんだ」。
「ヒラバヤシさんとこです」。

 

 

 

          面白かったら、「ブログランキング」 

              

          人気ブログランキングへ↑↑↑↑↑↑↑↑       

        

ジャンル:
ウェブログ
コメント   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« ホットとアイス用? | トップ | 奇妙な緑の服を着た男が佇ん... »
最近の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。

あわせて読む

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL
ブログ作成者から承認されるまでトラックバックは反映されません。