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シャープ減資は「応急処置」 既存株主には迷惑?

2015年05月12日 | ニュース

シャープ減資は「応急処置」 既存株主には迷惑?

 経営再建中のシャープが1200億円の資本金を1億円に減らすことを検討している。99%以上の減資という異例の措置だ。その狙いと今後予想される動きをQ&A形式でまとめた。

 Q 減資とは何か

 A 企業が事業活動の元手である資本金の額を減らすことだ。シャープの場合、資本金を取り崩して累積した損失の穴埋めに充てる。これまでの業績悪化で傷んだ財務基盤を整えるための応急処置だ。かつてダイエーも再建のために99%超の減資を実施した。

 Q シャープが99%以上の減資をする狙いは

 A 法人税法上の「中小企業」となって、各種の税負担を軽くする思惑があるようだ。破綻した企業を再生するときなどに実施する100%減資では既存の株式の価値は無くなり、紙くず同然になる。今回のシャープのような減資だと株式の価値は残る。

 Q なぜ今回ストップ安まで売り込まれたのか

 A 資本が少なすぎると、大きな損失が発生したときなどに穴埋めができず企業の存続が難しくなる。このため減資後に、新株を売り出して資金を集める「増資」に踏み切るのが一般的だ。ただ、そうすると1株当たりの価値が薄められ、以前からの株主の発言力も弱まる。市場では、減資がシャープ株の魅力を大きく損なうとみられた。

Q 株主に迷惑をかけることになるが、問題はないのか

 A 減資を行うには株主総会での決議が必要だ。シャープは今後、減資やその後の再建計画をまとめ、株主総会を招集して同意を求めることになる。

 Q みずほ銀行と三菱東京UFJ銀行は、シャープに貸付金計2千億円の返済を求めず、代わりに株式を受け取って保有し続ける「債務の株式化」で支援することになっている。これとの兼ね合いは

 A 債務の株式化で資本を増強した後、減資を行い、しばらく資本金1億円で過ごした後、増資に踏み切る-というシナリオがあるとみられている。シャープは一連の手続きを経て、銀行や増資を引き受ける投資家、企業などから、計3千億円程度の支援を受けることになりそうだ。

 Q 今後どうなるか

 A 株価は当面、低い水準で推移すると予想される。ただ、シャープは14日に減資を含む再建策を盛り込んだ新しい中期経営計画を発表する予定で、その内容が評価されれば株価は上昇する可能性がある。

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