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三遊亭円生の噺、「汲みたて」

2015年06月13日 | 落語・民話

三遊亭円生の噺、「汲みたて」(くみたて)によると。

 

 稽古事の師匠は若い女性に限ります。暑いさなか当然男連中のお弟子さんが付きます。町内には一人ぐらい、ばかにいい女師匠がいるもので、つられて男連中は”藪っ蚊”のように集まってきます。

 唄の稽古は難しく進まないので、三味線に切り替えた。唄の稽古は見台が間にあるが、三味線稽古はそれが無く、師匠が指を触って教えてくれるから。という程度の習い事です。
 こないだはバチで殴られた。「ヒドい事する師匠だね」、師匠は洗い髪で粋な着物で立て膝ついて、風が吹くと裾がヒラヒラ動いた。一生懸命下からフウフウ吹いたがダメだったので、力任せに吹いたらバチが頭に飛んできた。「まいった!」と言ったが、怒られた。ご開帳をタダで観ようとしたからバチが当たるのは当たり前だ。

 ここの女師匠はもう艶(イロ)の対象としてはダメだと御注進。それは建具屋の半公がイロだという。師匠の家に行ったら、二人が差し向かいになっていたと、仲間が吐き捨てた。
 師匠の所に手伝いに上がっていた与太郎に、夜尋ねてくる男はいるか聞くと、「いるよ。・・・あたい」と与太さん。半公が来るだろう。こないだ髪をつかんで喧嘩していたので「およしよ」と、止めたが横腹を蹴られて目を回してしまった。夕方半さんは師匠に謝っていたが「気が短いのを分かっていて、したので私が悪い。嫌な人に親切にされるより、好きな人にぶたれた方が私はイイ」。聞いている若者達が歯ぎしりする事、悔しがる事。
 夜になったら半さんが「寝ろ」と言ったが眠くないと答えると、師匠が「半さんがかんしゃくを起こす前に、イイ子だから寝ておくれ」と言うので布団に入った。眠くはなかったので、大きな目を開けていた。「そうだ、いいぞ」。でも、本当に寝てしまった。夜中、目を覚ますとまた喧嘩してたよ。「布団の中で、取っ組み合っていた」。聞いている若者達が歯ぎしりする事、悔しがる事。
 これから、柳橋から船で3人涼みに行くんだ。有象無象に知れるとウルサイから、与太さん内証だよと言われているんだ。
 有象無象の怒る事。

 有象無象は、船に乗って楽しんでいるところを、ジャマしてやろうと言う事になった。
 師匠の三味線で半さんが唄い出すと、「スケテンテンテン、スケテンテン、ピーピィピー、ドンドコドン」凄まじい鳴り物がなって騒々しくて船を移動させた。また唄い出すと同じように鳴り物がなって騒々しい。与太郎が隣の船をのぞき込むと、有象無象がいた。
 半公と有象無象が喧嘩になって、口汚くののしって、「クソでも食らえ!」、「クソを食らうから持って来い!」。

 喧嘩をしている2艘の船の間に、肥船がスッ~と入ってきて「汲みたて、一杯上がるかえ」。

 

 

 

     

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