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村祭りの夜

2014年11月11日 | 面白画像

昔、とある山間の村にタカシという屈強な若者が住んでいた。
彼は村に流れる川の渦を巻いている渕を泳ぎ切ることができる唯一の男であり、
自他共に認める村一番の力自慢でもあった。
その幼馴染で村一番の器量良しの娘・アヤメと、
誰もが近いうちに結婚するだろうと思っていた。

ある日、大金持ちの大学生の青年が東京からこの村に遊びにやってきた。
その滞在中に出会ったアヤメを見染めることに。
彼女にとって、それまでは確かにタカシは好ましい男だったが、
それは狭い世間でのこと。
東京から来たこのスマートで博識な美男子の彼にすぐさま惹かれ、
あっという間にタカシへの想いは冷めてしまった。

村祭りの夜、アヤメはタカシの誘いを断り、その青年と参加することに。
それはタカシにとって、村人たちの面前でコケにされたのも同然。
憤慨した彼は青年に喧嘩を挑むこととなった。

村一番の力自慢なタカシと、優男な青年では勝負にならないと思われたものの、
案に相違して、コテンパンに倒されたのはタカシだった。
実は、青年は東京での拳闘の大学生チャンピオンであり、
いくら力があるとはいえ、我流のタカシが叶う相手ではないのを踏まえた上で、
自分を完全に諦めさせる方策としてアヤメが全て計画したものだった。
それが成功した以後、タカシは彼女の前に現れなくなり、
青年と一緒に東京へいってしまった。

それから数年後、今やアヤメは上流階級の奥方となり、
息子も生まれて幸せの絶頂の最中。
久方ぶりに息子を連れて故郷の村にやってきた。
彼女は昔の村娘の面影はなく、人々は「奥方様」と敬った。

一方、タカシは独り身のまま、もくもくと働いて過ごしていた。
その知らせを聞いても、決して彼女に近づこうとはしなかったのだが、
たまたまアヤメが幼い息子を連れて
上流に沿った道を散歩している時に出会ってしまった。

昔の仕打ちを少しだけ後ろめたく思っていた彼女は、
謝るために話しかけるも、
彼は会釈だけして無視する様にさっさと通り過ぎた。

その時、手を離していた息子が川に落ち、そのまま渦巻く渕に流されてしまった。
絶叫とともに必死でタカシに助けを求めるも、
彼は知らぬ顔でアヤメの懇願を無視してどんどん歩いていってしまった。
当然助けてくれると思っていたアヤメ。
「今でも私を怨んでいるのね! でも、子供は関係ないじゃない! 人でなし!!」
と泣き叫ぶ罵り声山に響き渡り、息子は渕に沈んでしまった。

実はタカシは少しもアヤメを恨んではいなかった。
彼は村祭りでの諍いの時に運悪く両耳を痛め、完全に聴力を失ってしまっていたが、
彼女にそのことで負い目を感じない様にわざとそのことを知らせず、
聞こえないことが分からないように会話を避けていただけ.....
とはいえ、皮肉な結末となったことには変わりない。

 

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