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三遊亭円丈の噺、「薮椿の陰で」

2014年12月05日 | 落語・民話

三遊亭円丈の噺、「薮椿の陰で」(やぶつばきのかげで)によると
 

 秋の渡り鳥モズが飛来してきて鳴き叫ぶ10月頃です。足立区の建て売り住宅に家族の間にすきま風が吹くような一家がありました。北千住に行って買い物でもしようと言う奥様。玄関を開けようとしたが開かない。それもその筈、扉の前にトトロならぬムーミンらしきモノが居る。・・・モップ状の犬か?70kg以上の超大型犬が寝そべっていた。亭主の肩に両足を載せたら犬の頭が亭主より上になってしまった。関わっていると、なついてしまうから、玄関を開けて部屋に戻ると、犬も着いて入ってきた。座敷犬らしく平気で部屋中を汚い足で歩き回り、ドアーに体当たりして開けようとしている。
 大変だ。と言う事で保健所に電話したが、「今日から3日間休みなので、その後お電話下さい」。その頃には部屋が壊されているよ。あまりにうるさいので、子供が2階から下りてきて「お母さん、テレビショッピングで羊買ったの」。犬は体を震わせて身体の汚れを撒き散らし、母親は風呂に連れて行きシャンプー、残る家族は大掃除。
 落ち着いた犬は、体当たりを繰り返して家中の扉を開け放ち、犬のバリアフリーが完成した。
 2~3日経つと、バカな犬ほど可愛いもので、保健所には電話出来ないし、飼う事もままならない。まるで犬の居候。家族の一員になってしまった。
 「居候犬ドックフードを5杯食い」
 「居候犬散歩で主人を引き倒し」

 またたく間に3ヶ月が流れ、夫婦して買い物から帰ってみると、冷蔵庫は開け放たれ貰い物のフォアグラが袋を残し無くなっていた。また、匂いの元を見ると13万円の大事なブランドバックに排泄物がてんこ盛り、その中に主人の携帯電話が顔を出していた。怒った二人が、犬に「出ていけ!」。
小さくなっていた犬は、悲しそうな顔で窓からスルリと消えた。

 1週間後の夕暮れ、それ以来家族の帰りが早くなった。息子が調べたら『コモンドール』とドイツの大型犬の交配種らしいという。親父はチョッとした物音でもカーテン開けて外を覗いているし、母さんだって玄関先にドックフードと水を切らさない。
 「僕、反省してるのは、あの日散歩に連れて行くはずが、時間が無くなり『散歩させた』とウソを付いたんだ。無人の家になってしまったが、犬なりに考えてしつけ通り器の中にウンチをしたんだ。それがバックだったんだ」、父親も「お父さんだって、電話が長くなって、餌を与えないで出掛けてしまった。だから腹減っていたんだ」。犬が悪いのではなく家族が悪かったと、ポスターを作って探した。

 そんな簡単には分からなかった。一月も経った頃電話が入り10kmも離れた公園に見に行った。樹齢千年という大銀杏の下の薮椿にもたれるようにうずくまっていた。餌も食べていなかったようで弱っていた。3人を見て喜んだかのように一声鳴いて倒れ込んで動かなくなった。
 死んでしまったと、泣きながら新しく買った首輪とリードを付けて、ドックフードを差し出すと、まだ生きていた。大銀杏からは黄金色の至福の枯れ葉が、犬と3人の家族の上に降り注ぐのでした。

 

 

 

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