無理しないでボチボチ

ジョークとニュース間違え無いように  

全てNETのコピペで出来ています。不都合なものは連絡ください。

五代目柳家小さんの噺、「粗忽長屋」

2014年12月15日 | 落語・民話

五代目柳家小さんの噺、「粗忽長屋(そこつながや)」によると。
 

 浅草境内の仁王門を抜けると人だかりがしていた。

中は「行き倒れ」だと言う(猿回しではなかった)。

大きな人垣の股ぐらをくぐって最前列に出た。

世話役さんがコモの中の倒れた人を見せると、

「起きなよ。みんなが見ているから。・・・『生き倒れ』だと思ったら、『死に倒れ』じゃないか」。

顔を見ると隣人の熊さんそっくりであった。

引き取り手が見つかって良かったと世話役さんは一安心。

「私が引き取るより、身より頼りがないので本人を連れてくる。朝出掛けに気分が悪いと言っていたので、本人でしょう。」、

「いえ、これは昨夜から倒れていたので、人違いです」。

「人違いかどうか、本人を連れてくるので、一番確かな本人に渡してやってもらいたい」。

 長屋に戻って、熊さんに事の次第を告げると、

「そんな気がしないよ」、

「お前はな、昨日の晩に死んでいるんだよ。夜何をしていた」。

「気味の悪い事言うなよ。吉原から酔って浅草寺の境内を抜けたのは知っているが、その後の記憶がない」、

「ほれみろ。それが証拠だ!気分が悪くなって浅草寺で倒れて、死んだのも分からず帰ってきたんだよ」。

「それでかな~、今朝は気分が悪い」。


「それで浅草に行くんだよ」、

「なんで?」、

「じぶんの死骸を引き取りに」、

「今更、これが私だなんて、恥ずかしくて言えない」、

「当人が行って、当人を引き取るのに何が恥ずかしい。だから俺も付いて行くよ」。

「そうかな?」、

「早く行かないと、別の人にお前を持って行かれるぞ」。

 「どけどけ。当人が来たんだ」。

「また来たよ。違っていただろう」、

「当人に聞いたら良く分からないと強情を張っていましたが、話をすると気分が悪いので、そうかも知れないと気が付きました」。

世話役さんに挨拶して、熊さんは本人に対面した。

「汚い顔だし、顔が長いよ」、

「一晩夜露に当たったからだろぅ」、

「よ~ぉ、これは俺だ。やい!俺め!なんて浅ましい姿になって。これなら旨いものをもっと食っておけば良かった」。


 二人して本人を担ぎ出そうとして、抱き上げると、

「う~~ん、兄貴、分かんなくなっちゃった。抱かれているのは確かに俺なんだが、抱いている俺はいったい誰なんだろう」。


 

 

 

 

          面白かったら、「ブログランキング」 

              

          人気ブログランキングへ↑↑↑↑↑↑↑↑       

 

ジャンル:
ウェブログ
コメント   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« フルシチョフとアイゼンハウ... | トップ | 立川志の輔の噺、「帯久」 »
最近の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。

あわせて読む

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL
ブログ作成者から承認されるまでトラックバックは反映されません。