ある日、北朝鮮の小学校での授業風景がニュースで流れていた。
机の上には火のついた蝋燭とガラスのコップが置かれていた。科学の授業である。
蝋燭とコップを前に先生が質問する。
「蝋燭の火は何を使って燃え続けますか?」
即座に全員が手を上げる。先生は男の子を指した。
「周りの酸素を使います。」
続けて先生が質問する。
「では、蝋燭にコップをかぶせるとどうなりますか?」
即座に全員が手を上げる。今度は女の子を指した。
「蝋燭の火が消えます。」
先生がコップを蝋燭にかぶせた。しばらくして、火は消えた。
「なぜ、火が消えたのでしょう?」
即座に全員が手を上げる。先生はさっきと別の男の子を指した。
男の子はさも当然と答えた。
「将軍様のおかげです。」