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小さな止まり木に乗っているオウムを見た。

2015年06月17日 | 面白画像

ある男がペットショップをぶらついていて、
小さな止まり木に乗っているオウムを見た。
しかし足が見えないので、男は声に出して言った。
「あれ、このオウムの足はどうしたんだろう?」
すると、オウムが言った。
「ボクは生まれつき、体に障害があるんだよ」
「へ?そうなんだって、おい! お前、しゃべれるのか?!」
「完璧に言葉を知ってるよ。高度な知性と教育を受けた鳥だからね」
「そりゃあ、凄いな。そんじゃ聞くけれど、
 足がなくてどうやって止まり木に乗ってるん?」
「その質問にはちょっと戸惑うけれど、
 実はカラダのある部分を止まり木に巻きつけて、
 ちょうど引っ掛ける様にしてるんだ。
 もちろん、考慮して見えない様にしているよ。ボクには羽があるからね」


「なんだよ、おい!
 俺たち普通に会話してるじゃん。マジでお前、本当に言葉を話せるんだな」
「さっきからいってるじゃん。こんなの大したことはないよ。
 ボクは日本語はおろか、地球上のあらゆる言語が話せるよ。
 それに政治、宗教、スポーツ、物理、哲学などのお堅い話から、
 ゴシップ、エンターテイメント系、
 萌え萌え系のぶっ飛んだアニメのネタバレとか、
 ほとんどの話題に精通しているから、
 バラエティに富んだ会話をすることができるよ。
 ちなみにボクが1番好きなアニメは
 ダントツ "魔法少女まどか☆マギカ" だね」
「おお、俺も好きだよ、そのアニメ。そういえばお前、QBに似てる....」
「さあ、ボクを買ってくれないかい?
 いや、絶対にボクを買うべきだよ。
 君とは本当に良い友だちになることができるよ」

そこで男は値札を見て言った。
「うーん。残念だけど高くて買えない」
すると、オウムが言った。
「あのねえ、ボクは障害オウムだから、
 実際のところ、誰も買ってくれないんだよ。
 だから、店員に交渉してみたらどうかな?
 かなり値引きしてくれるはずだからさ」
男は店員と交渉して、このオウムを手に入れた。


数週間経った。
そのオウムはすばらしかった。
ユーモアがあり、知性的で、面白くて、あらゆることを知っていて、
共感できるすばらしい友だちになった。
男は感激した。

ある日、男が家に帰ると、
オウムが片方の翼で彼にちょっと来てと合図した。
「あのね。君にこんなこと話していいかどうかわからないんだけれどさ。
 君の可愛い奥さんとよく家に来る宅配便の男のことなんだけれど....」
「俺の家内がどうした?」
「今日、宅配便の男が来て君の奥さんが出迎えた時のことなんだけれど、
 彼女、スケスケの黒いナイティ姿で
 その男に肉体を弄らせながら熱いキスをしたんだよ」
「なんだって! それでどうした!」
「えーと、それから玄関でその男が彼女のナイティを捲り上げて、
 愛撫をはじめたんだ」
「オーマイゴッド! それからどうした!」
「彼女が全部脱ぐと、
 今度は彼女が彼を丸裸にして全身に吸い付きはじめたよ。
 彼の分厚い胸の谷間から徐々に下の方へ腹毛を辿る様に....」
逆上した男は叫んだ。
「それからっ!!」

「残念ながら、そこから先は知らないよ。
 ボクのある部分が固くなり過ぎて、止まり木から落ちたから」


「危なくボクまでも "円環の理" によって、
 どっか逝ってしまいそうなとこだったよ.....って、結局そのネタかよって、
 うなだれてないで突っ込んでほしいんだけど、
 .....まぁ、そんなカンタンにはいかないか。
 その点、鳥類は実にドライだよ。特に、ボクはね」

  

 

     

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