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柳家小さんによる「宿屋の富」

2014年11月12日 | 落語・民話

柳家小さんによる「宿屋の富」(やどやのとみ) によると、
 

 馬喰町には当時80余の旅籠が有り、江戸で泊まると言えばここ、馬喰町だった。亀戸の五百羅漢や高輪の泉岳寺に参拝するのにも都合のいい場所であった。

 田舎から出てきた、みすぼらしい風体の宿泊客が20日近く安宿に逗留していた。旅籠賃は勿論茶代も置かなかった。それを心配した女将さんが旅籠賃の催促を亭主に頼んだ。
 2階に上がって、宿帳をお願いと切り出して、未だ内金ももらっていないと言う。身なりを見て催促しているなと思い、発つ時まとめて払おうと思っていたし、ワシは金がないんじゃない、払うから幾らになるんだ。
 金には困っていないんだ。何か良い金ずるでもあるのかと聞かれ、大名は貧乏だからワシの所に金を借りに来る。10万両20万両と端した金を借りに来る。期限が来ると利息だと言って余分なお金を置いていく。それが増えて増えて、蔵が幾つも一杯になってしまう。だから、返さないように願い歩いている。店は人が多すぎるので150人ばかり辞めさせたが、あとどの位人が居るのか分からない。離れに行くのも7日も歩いたが着かず、諦めて帰ってきた。そんなご主人が何でこんな汚い旅籠に逗留されるのか聞かれたら、いつもは大旅籠に泊まって下にも置かない。で、自由が利かないので番頭に聞いたら、汚い身なりで、茶代も宿賃も置かなければ、誰もかまわないと言ったから、この汚い旅籠に泊まった。
 昔は大きな旅籠をやっていましたが、落ちぶれてこのざまです。内職に富くじを売っています、どうぞ千両富札一つ買ってください。当たれば千両渡せばいいのか、くれるんじゃイヤだ。そのような欲のない方はえてして当たるものです、当たったら半分くれますか。いいとも、と言う事でなけなしの1分(1/4両)という大金で買わされてしまった。

 行くところもない男はこの富札を持って、椙森(すぎのもり)神社に行くと、境内では抽選も終わっていた。当たりくじの番号を確かめていくと、50両は当たっていないな~、今は3両さえ有れば帰れるのにな~100両、500両も当たっていなかった。最後の千両富は”鶴の千三百五十八番”、手持ちの札も鶴の千三百五十八番、すこ~しだけ違っているな。いや待てよ、と震える手で札と番号を一字ずつ確認すると「あた、、、当たってる!」。体は震えるし、気分が悪くなって、やっと帰り着くと部屋まで上がれず下に床を取ってもらい、寝込んでしまった。

 「当たった。当たった」と亭主が震えて帰ってきた。万が一、当たったら半分もらえるという宿屋の主人は女房に話をすると同じようにクラクラッとなったが、喜んで祝いの膳を用意するという。「貴方、下駄を履いたまま上がってきたの」、「道理で痛いと思った」。お客は1階で寝てると分かり、みんな聞かれてしまって恥ずかしい。
 「旦那さん。先ほどの千両富当たりましたよ」、「え、それで気分が悪いのか」、「お約束の件ですが」、「何か約束したか」、「半分いただけると」、「あ~イイよ。5両でも3両でも」、「いえいえ、半分の500両なんですが」、「分かった、分かった」。
 「旦那さん。起きて召し上がりものをいただけば気分も晴れるでしょう」
 と、布団をはいだら旦那も下駄を履いて寝ていた。

 

 

 

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