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五代目古今亭志ん生の噺、「火焔太鼓」

2015年05月04日 | 落語・民話


五代目古今亭志ん生の噺、「火焔太鼓」(かえんだいこ)によると
 

 「何だいじゃないでしょ。

   お客さんは買う気で入ってきたのに、『この箪笥は6年もあるんですから』。

   それじゃぁ、6年も売れ残っていると言うもんじゃないか。

   アンタは商売が下手なんだから、

   食べる物も内輪に食べているから、

   だんだんお腹がへこんで、背中からお臍が出てきちゃうよ。

   たまには儲けられるような物を仕入てきな」、

「そんなこと言ったって、買おうと思っても先に買われちゃうんだ。

 今日はこれを買ってきた。太鼓」、

「それはイケナイね。太鼓は際物だ。風呂敷を解いて見せてごらん。

 汚い太鼓だね、まるで煤の固まりみたいだよ」、

「古いんだよ」、

「古い物で儲けたことがあるかい。

  こないだは清盛のしびんを買ってきて損しただろ。

  それに岩見重太郎のワラジだ。

  売らなくてはイケナイ物を売らずに、

  売ってはイケナイ物を売っちゃうんだから。

  向かいの旦那が遊びに来て奥の火鉢を見て『甚兵衛さん、

  この火鉢は面白い火鉢だな』と言われたので売っちゃったら、

  冬の寒い時はあたりに行くので

  『甚兵衛さんと火鉢の両方買っちゃったみたいだ』と言ってたよ」。

 小僧に太鼓のホコリをはたかせたが、気持ちよく音が出た。

 そこを通りかかった殿様が、その音を聞きつけて家来に言いつけ、その太鼓を屋敷に持参するように申しつけた。

奥様は半信半疑で「『こんなむさいものを持参して』と屋敷で取り押さえられちゃうよ。

それがなければ、1分で仕入れたので、口銭だけで結構ですと売っちゃうんだよ」。

 甚兵衛さん、太鼓を担いで屋敷にやってきた。

 「道具屋か、通れ」。

太鼓を見せたら、

「かなり時代が付いているな」、

「そうなんです。時代を取ったら太鼓が無くなっちゃいます」、

「お上に見せる間、そこに控えておれ」、

「見せないで、アンタが買ってください」。


 お叱りを受けたら太鼓を放り出し逃げる算段でいた。


「お上は大変気に入っておる。幾らで手放すな」、

「『手放すな』と言うことは幾らでしょう」、

「お上は気に入っておる、遠慮無しに手一杯に申してみよ。

 お上の意に反するが、商売は損もすることがあるが、

 儲けることがあったら儲けておけ」、

では、と言うので、両手を一杯に広げて見せた。

「十万両です」、

「それは高い」、

「値切ってください。私の方で、どんどん負けますから」、

「私の方から値を切り出す。あの太鼓三百金ではどうかな」、

「三百金ではどうかと言うと、どんな金ですか」、

「三百両ではどうか」、

「三百両って何なんです」、

「1両小判300枚でどうか。手放すか」、

「う~~れ~~」、

「泣くな。では受け取りを書け」、

「そんな物いりません」、

「こちらでいるんだ」、

「これでよろしいでしょうか。判は無いので貴方の判を押してください」、

「爪印で良いんですか」それではと言うので何ヶ所も押した。


「五十両ずつ渡すからよく見ておけ。これは50両だ」、

「へい」、

「100両だ。150両だ。なぜその方は泣くのだ。200両だ。250両だ。どうした」、

「水を一杯下さい」、

「300両。持って参れ」、

「私どもは、いったん売った物は引き取らないことになっていますが、

 どうしてあの太鼓を300両でお買い求め下さるのですか」、

「その方解らないのか。

 拙者にも解らないが、

 あれは火焔太鼓と言って、

 世に二つという名器である。

 国宝に近いものであるという。

 その方は何処で掘り出したな」、

「では、私は儲かったのですね」、

「そうだ、風呂敷を持って帰れ」、

「貴方の上げます」、

「いらん、持って帰れ。気をつけて帰れ。金子を落とすでないぞ」、

「落としません。

 私を落としてもお金は落としません。

 どうも有り難うございました」。


「門番さん有り難う」、

「商いは出来たか。どの位儲かったか」、

「大きなお世話だ」。

 

「今帰ってきた」、

「あんな太鼓持って行って、追いかけられたのだろう。ざまぁ見ろ。天井裏に隠れちゃいな」、

「何言ってんだ。あわわ・は・わわわ」、

「どうしたんだい」、

「あの太鼓300両で売れたんだ」、

奥様舞い上がって「持ってきた?」、

「持ってきたよ」、「早くお見せ」、

「気を落ち着けろ。

 俺だってフラフラッとしたんだ。

 これを見て、座りション便してバカになったら承知しないからな。

 50両ずつ小判を見せるからな。

 ほら、これが50両だ」、

「あらっ」、

「なんだよ。100両だ」、

「あら~ぁ~」、

「後ろの柱につかまれ。いいか。150両」、

「あ~あ~」、

「もう少しだ我慢しろ。200両だ」、

「お前さん水を一杯おくれ」、

「俺も水を飲んだが50両早い。250両」、

「お前は商売が上手だ」、

「何言ってるんだ。300両だ」、

「あ~、儲かったね。嬉しいね。これからは音の出る物に限るね」、

「そうだ。今度は半鐘を買ってきて叩くんだ」、

 

「半鐘はイケナイよ。おじゃんになるから」。

 

 

     

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