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三遊亭円生の噺、「木乃伊取り」

2014年11月01日 | 落語・民話

三遊亭円生の噺、「木乃伊取り」(ミイラとり)
 

 集金の金を持って若旦那が2~3日帰ってこなかった。
調べると吉原の角海老に居ると分かったので、番頭さんが直々に迎えに行った。
しかし、それから5日間帰ってこなかった。
大旦那はおかんむりで、勘当するという。
それではと、頭に行ってもらうことになった。
道陸神(どうろくじん=婆)は出かけ、山の神(女房)はカッパ野郎(息子)を連れて湯屋に行ったので、出かけることが出来なく、遅くなったと弁解。
蔵の修理だったら手配をしますが、長屋の方でしたらキリンで持ち上げ・・・、
それも違う? 
若旦那が・・・「死んだ?」。
大旦那に怒られること。
話を聞くと息子を迎えに行って欲しいという。
「楽しく遊んでいるところに『帰って下さい』では、悪者になる使いですが、旦那とは長い付き合いですから行きましょう」。

 刺子を羽織って、土手まで来ると幇間に見付かり、逃げるように角海老に入って若旦那を口説いていると、先程の幇間が「どうも、どうも、先程は・・・」と上がってきた。
これで、どがちゃかになって、後は飲めや歌えのどんちゃん騒ぎ。
この頭がまた7日帰ってこない。

 大旦那ガッカリするやら怒るやら。
今度こそ勘当だと怒り心頭。
「私は堅く道楽もしなかったのに息子はなんだ」、
奥様すかさず「貴方は外では道楽しなかったが、家の女中にはみんな手を付けたくせに」

そこに飯炊きの清造が入ってきて私が迎えに行くという。
 旦那は「飯を炊いていれば良いので、余計なことはするな」、
清造は「例えだが、泥棒が入って旦那が殺され掛けたとき、台所で小さくなってればイイ筈は無く、
泥棒と一騎打ちするのが当たり前でしょ」、
「清造の言うとおりですよ」。
清造にお願いすることになった。
奥様は清造を裏口で捕まえ「この巾着は私のだから、もし、勘定が足りないときはここから精算しておくれ。
また旦那は怒っているが、私も謝ってあげるから早く帰ってくるように」と言付けて送り出した。

 昼の角海老に着いて、出てきた若い衆を頭からどやしつけて、面会を申しつけた。
茶屋は山口巴のからの3人さんですね、と若旦那の所在は分かった。
部屋に入ってきて、番頭、頭に文句を言った。
勢いで芸者の三味線に毒づいたが、若旦那は帰る気になったら何時でも帰るが今はダメという。
お袋さんから預かった巾着を見せて泣き落としにかかったが、巾着だけ置いて帰れとつれない。
どんなことを言ってもラチがあかないし、暇をやると言われ、他人なら引っ張っても帰るという。
あまりの剣幕に若旦那も帰ると言い出し、帰るには一杯飲んで陽気になってからにしようと、大杯を出した。
遠慮しながら飲んだら、またもう一杯。目一杯注がれて、肴も食べて心も大きくなった。3杯目には相方も付いて花魁”かしく”と言った。かしくに甘い言葉を掛けられ、清造さん目尻も下がり、かしくの手を握って、鼻の下も長くなった。
清造ますますだらけてきて、若旦那の「帰るぞ」の声も打ち消して、
「帰るって?帰るがいい。おらは、もう、2~3日ここに居るダ」。

 

 

 

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