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古今亭志ん生の噺、「しじみ売り」

2015年04月24日 | 落語・民話

古今亭志ん生の噺、「しじみ売り」によると。
 

  茅場町の魚屋和泉屋の親方次郎吉は裏では義賊のネズミ小僧。

暮れの三っ日間博打で300両すっかり負けてしまった。

雪の中、新橋汐留の船宿伊豆屋に船で送ってもらいたく立ち寄る。

船頭と女将相手に雪見酒を飲んでいると、そこに十になったぐらいの素足にわらじ履きの小僧が「お~ぃ、しじみよ~」と売りにくる。

次郎吉は全部買い求め前の汐留川に放してやる。

 話を聞いてやると、母親と二十三になる患った姉さんがいる。

姉はもと新橋の金春新道紀伊国屋の”小春”という売れっ子芸者であった。

三田の紙問屋の若旦那”庄之助”といい仲になったが、通いすぎて庄之助は勘当された。

小春が家に置いて面倒を見たが人気が無くなり、庄之助と姉は旅芸者になって箱根にいた。

そのとき、庄之助がかけ碁ですってんてんに巻き上げられて、姉まで人質に取られるところ、隣の部屋から二十四、五の苦み走った男が現れ同じ江戸の者だからと掛け金100両を立て替え救い、ちょぼいちでいかさま師から金を奪い取り、50両を二人の路銀にと与える。

その小判で宿の支払いをするが、金蔵やぶりの小判であったため、捕らえられ伝馬町に送られた。

姉は心労が重なり病の床についたままになってしまった。

そのため私がしじみを売っています。

 次郎吉はその男が自分であったことを悟り、小僧に5両の金を持たせ、姉さんに悪いことばかりは続かないと言い伝えよと言いふくめ、折りを持たせて返す。

「お~ぃ、しじみよ~」と空荷で雪の中を行く小僧を見やりながら、情けがあだになったことを知り、子分を自首させて庄之助を牢から出した。

勘当が許され小春と夫婦になって、小僧と母親を引き取り仲良く暮らした。

 天保義賊の内、ネズミ小僧次郎吉人情話、雪の朝のしじみ売りの一席でした。
 

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