青龍神界鏡

次はまた首相してみんかお前。
https://www.youtube.com/watch?v=CsI7GSs4d1s

十九面目   ムー文明の巨石の謎

2012年08月12日 20時00分00秒 | 投稿

流麗精妙石紋感動的操作可能鉱物内音波励起機器には原石の形象、内部で響鳴しているその石の固有振動数等から導かれた機能が大抵四つ,五つ備わっていました。
石紋励起機器の機能を発生させる音波を励起音波と言い、これは初期の原石内の固有振動数から導ける、命令受容音波が励起させます。
励起音波は例えば以下の機能を発生させます。

い・石を浮かせる。
ろ・石材破砕音波を発する。
は・浮いた石を移動させる。
に・浮いた石を回転させる。
ほ・可燃物を燃焼させる。
へ・浮いた石を指定場所に放り投げる。

励起機器の使用方法は対象物体に機器表面の突起を向けつつ、命令受容音波を機器内部で発生させる“呪文”を唱える事でした。
ゲァフシュハアフゥ星人は励起機器をムー人に渡す際は、村の権力者である酋長(しゅうちょう)等を森に呼び出し、斥候基地の簡易式の幕屋内で呪文を録音し、それを機器の命令受容音波励起音として初期設定時の機器に認識させていました。
命令受容音波励起音となったその呪文を登録者が唱えると、機能を発揮させる励起音波が機器内部で発生します。
つまり、その声紋と発音に石は反応し、具備している機能を石が発揮するのです。
酋長は巨石を空中四十メートルに浮かす際には励起機器である石板を持ち、威厳のある顔つきでこう唱えていました。
“シュッガハルゥーンクゥンセイス”
ゲァフシュハアフゥ星人は灰汁(あく)の強い機知を録音時に編み込んでいました。
この言葉の意味は彼らの言語で“おじいちゃんうんこしちゃった”で、威厳の顔つきがその言葉をこの世に落とす、意味を酋長が知る由はありませんが、とにかく異星人が確認する威厳の低下の代わりに巨石が空中に浮くのです。
“あの変なおばさんが背中に透かしていた変な下着の線はおかしかった”で空中五メートルに浮いた巨石が時速数十キロで走り出し、“あの人達息くっさーい”で空中に浮いた巨石が回転し出すといった具合でした。
励起機器の対象物操作可能数は一つの石のみであり、誤って複数が選択された場合は機器を左右に動かしてそれらを横に転がし、不要な石の選択を解除します。
浮かした石を地面に置く際は、石板を下に向けます。
使用者は場数をこなし、使用法を覚えていったようです。
巨石が浮く理由は、機器が対象物に向けて発する音波による重力の遮断が原理です。
重力は星の中心部が発しているように振る舞います。
ガンブルングゥン星人の科学者は気付きました。
“宇宙空間の全ての物質が惑星の重力に引き込まれて行かない原因は、宇宙空間に充満している音波にある。
その性質とは惑星内に充満している音波とは異なっており、故にそれぞれの音波の振る舞いの範囲の境目はつまり惑星と宇宙の境界線と合致すると推論出来る。
従って宇宙の音波を惑星内でどうにか出現させれば、そこに惑星中心から発せられる重力を何らかの形で否定する空間が現れるだろう。”
これが着想の原点でした。
そして鉱物組成学、地層学、音波学、天文学、気候学の理解の組み合わせの結果、重力を遮断する音波を固有振動数が内部で響鳴する石の周囲に発生させ、石を惑星のように浮遊させる事に成功したのです。

飛び級進学励起石板

千二百九十二青字


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