この一枚の写真は、児童公園での3年前の写真。
介護施設での演舞、施設の隣の小さな小さな公園、所々に雑草が生えている公園。
華やかな舞台も飾り無く、観客も居ない。
そこには、いつもと変わらぬ踊り子の姿があった。
演舞の後半、総踊りで「うらじゃ」皆で手を繋いで踊る場面がある。
これが私の人生観を変えた一枚の写真である。
不適切な表現があるが、ご了承頂きたい。
「笑顔で、施設のおばーちゃんと手を繋いでいる踊り子。
足腰が弱く、座っていたおばーちゃんと手を繋ぎ、よさこいの楽しさを伝えようとしている。
高齢者と手を繋ぐ、汚い、気持ち悪い、大人は世間体で手を繋ぐだろう、子供は無邪気に手を繋ぐだろう。
この踊り子は当時高校生、世間一般の高校生は同じ行動がとれるだろうか?
ファインダーに写る彼女は、立てないおばーちゃん達を見つけ、何の迷いもなく・・・・
百聞は一見にしかず。」
この瞬間決めた、この笑顔を残そう、それが唯一私に出来ること。
この日のことをさつきも覚えています。
乱ちび達がさつきのところに寄ってきて
「おばあちゃんたちと一緒におどりたいから
総踊りになったら散らばって客席で踊っていい?」
って聞いてきました。
ビンゴゲームでは、数字を照らし合わせるために
それぞれが自分から高齢者によりそってる姿
こうしてねって言わなくても
自主的にする
一緒に楽しもうとする
さつきも感動しました。
この1枚の写真はさつきにとっても
大事な思い出です。
小僧の綴った文章に…
ただただ目がウルウルと…
言葉がありません…
無邪気な乱チビの屈託ない笑顔、今後も残して行きましょう!